10月20日は頭髪の日! 美容師・理容師の薄毛の知識は間違いだらけ?

10月20日は頭髪の日! 美容師・理容師の薄毛の知識は間違いだらけ?

薄毛治療専門クリニックである親和クリニックは、薄毛に悩む20~60代以上の1000名の男女と、20~60代以上の350名の美容師・理容師を対象に「薄毛に関する意識調査」を行いましたのでその結果について報告します。
ヘアスタイルのプロフェッショナルである美容師・理容師が薄毛に対してどれくらいの正しい知識があるのかが見えてきました。

調査概要について

調査対象 2018年8月10日~20日
調査方法 インターネット調査
サンプル数 1000名(20代から60代以上、男性:500名 女性500名)

調査対象 美容師・理容師
調査期間 2018年7月20日~8月31日
調査方法 聞き取り調査
サンプル数 350名(20代~60代以上、男性169名 女性179名 その他2名)

あなたが、薄毛対策で信じているものをお答えください。(複数回答)

あなたが、薄毛対策で信じているものをお答えくださいというアンケート調査に対する結果のグラフ
【親和クリニック調べ】

薄毛対策で信じているものについて、46.5%が薄毛対策で信じているものはないと回答し、最も多い結果になりました。
次いで2位が“ワカメなどの海藻を食べる”と回答しています。
そのうち、42%の女性がワカメなどの海藻を食べると回答しており、女性の回答の1位になっています。
このこのことから、ワカメをはじめとした海藻には薄毛に効果があると考える人は多いという傾向にあると言えます。

“ワカメを食べると毛が生える!”、“海藻は薄毛を改善させる!”というのは昔から言われていて、自分も聞いたことがあります。
鈴木亮輔
薄毛対策として有名な話ですね。
“実際、ワカメなどの海藻は薄毛を改善させるのでしょうか?
鈴木亮輔
そこが一番気になるところですね!親和クリニックの医師はこう考えています。

親和クリニックの見解

海藻の発毛効果に関して、親和クリニックは以下のような見解を発表しています。

残念ながら医学的には海草やネバネバ成分のものを食べると育毛・発毛に効果があるといった根拠はありません。
PR TIMES

薄毛の原因はストレスや遺伝などが考えられていますが。最も大きな原因となっているのが“男性ホルモン”です。
男性ホルモンの中でも、テストステロンと5αリダクターゼが結合してより強力な男性ホルモンに変換された “ジヒドロテストステロン”は、ヘアサイクルを乱し、髪を短命化させる働きがあり、薄毛の原因になっています。

海藻にはたくさん種類のミネラルや食物繊維が豊富に含まれており、健康促進には効果的ですが、直接的に男性ホルモンにアプローチする成分ではないので、薄毛改善効果はないと言えます。
つまり、ワカメなどの海藻を食べると薄毛対策になるといった間違えた情報が、まだ根強く残っていると考えられます。

あなたは、どのようなタイプの人が薄毛になると思いますか?

あなたは、どのようなタイプの人が薄毛になると思いますか?という調査に対する結果のグラフ
【親和クリニック調べ】

“どのようなタイプの人が薄毛になると思うか?”の問いに対して、美容師と薄毛で悩んでいる人との回答を比較しています。
両者とも薄毛になる原因の第1位は“脂っこいものばかりが好きなタイプ”と回答しています。
さらに、薄毛で悩んでいる人の回答で“辛いものばかりが好きなタイプ”と“甘いものばかりが好きなタイプ”が上位にランクインしており、この結果から食生活が薄毛の原因になると考えている人が多いということが言えます。
一方美容師・理容師の回答で多かったのが、“毛深いタイプ”と“シャンプーであまり洗わないタイプ”で、外見や頭皮のケア方法も薄毛の原因になっていると考えられているようです。

親和クリニックの見解

甘い物、脂っこい物、辛い物は薄毛の原因になるのか?
親和クリニックは以下のような見解を発表しています。

甘い物や脂っこい物、辛いものを食べたからといってそれが薄毛の直接的な原因になることはありません。
PR TIMES

脂っこいものを食べると皮脂が過剰に分泌されて、それが毛穴に詰まって毛が抜ける…
辛い物を食べると辛さの刺激が毛根に影響し毛が抜ける…
そう思っていました。
鈴木亮輔
実はこれも薄毛の直接的な原因ではないのです。

薄毛の原因の大半を占めているのがAGA(男性型脱毛症)と言われています。
AGA(男性型脱毛症)の原因はテストステロンと5αリダクターゼが結合して誕生したジヒドロテストステロンという強力な男性ホルモンが原因です。
脂っぽいものが好き・辛い物が好きだからといってそれが直接的な薄毛にはならないのです。
ただし、極端に脂っこいものや辛い物を食べているのは健康上望ましいとは言えません。
食生活は健康の基本です。バランスのよい食事が理想です。

美容師・理容師さんは“毛深いタイプ”と“シャンプーをあまりしない人”が薄毛になると考えているようですがこれはなぜですか?
鈴木亮輔
おそらく、“毛深い人”=男性ホルモンが豊富な人というイメージがあるからではないでしょうか?確かに、体毛や髭の発毛は男性ホルモンによって促されます。
じゃあ、毛深い人=男性ホルモンが豊富な人。薄毛は男性ホルモンと大きく関係しているということはつまり、毛深い人は薄毛になりやすい人ということで間違いないんですよね?
鈴木亮輔
そうではないのです。薄毛の原因は男性ホルモン自体にあるわけではありません。
男性ホルモンの1種であるテストステロンが5αリダクターゼと結合してできた“ジヒドロテストステロン”が影響するわけで、テストステロン自体は薄毛の原因にならないのです。
毛深い人=薄毛になりやすい人ではないのですね…
では、シャンプーをあまりしない人はどうでしょう??
鈴木亮輔
シャンプーをあまりしないことは、頭皮を清潔に保つ事が出来ず、その為マラセチア菌などの雑菌が増殖し頭皮が炎症を起こすことで髪が抜けてしまうことは考えられます。
その為、シャンプーで頭皮を清潔な状態に保つことは大切です。
ただ、AGA(男性型脱毛症)の場合、強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンによってヘアサイクルが乱れ、髪の毛が育つ期間が短くなり、すぐに抜けてしまうというということが原因なので、シャンプーであまり洗わないということは直接的な原因にはなりません。

あなたは薄毛に対する治療法、改善策を知っていますか?(複数回答)

あなたは薄毛に対する治療法、改善策を知っていますか?に対するアンケート結果のグラフ
【親和クリニック調べ】

薄毛に悩む人と美容師・理容師を対象に調査・比較した結果です。
美容師・理容師、薄毛で悩んでいる人共にカツラと回答した人が最も多いという結果になりました。
カツラの着用は、着用してすぐに髪の毛を増えた状態に見せることが出来きるので、早急な改善策として考えている方は多いと言えます。

薄毛に悩んでいる人は次いで2位が人工毛植毛、3位が発毛サロンと回答しています。
一方美容師・理容師は2位が内服薬、3位が自毛植毛と回答しています。

薄毛専門病院のCMがテレビで多く流れるようになった昨今、薄毛で悩んでいる方は病院の情報収集には敏感になっていて、病院名を知っている人は多いと考えられます。
また、薄毛で悩んでいる人であれば何らかの治療薬や育毛剤を調べる機会は多く、また実際使用している方も多いと思います。(私もそうですが…)
それを考えると薄毛に対する治療法、改善策の第2位に“植毛”がランクインしたのは驚きました。
調査を行った親和クリニックは植毛によって薄毛を改善させるクリニックなので、ここからはあくまでも推測ですが、調査対象の薄毛で悩む方の多くが、植毛治療を考えている人なのかもしれません。

あなたは薄毛治療専門のクリニックについてどう思いますか?(複数回答)

あなたは薄毛治療専門のクリニックについてどう思いますか?に対するアンケート結果のグラフ
【親和クリニック調べ】

薄毛の人を対象にした調査結果です。
薄毛の人は、薄毛治療専門のクリニックに対して“お金がものすごくかかりそう”、“本当に効果があるか疑わしい”、“治療にかかる総額が分かりにくい”と回答しており、金銭面と効果についてマイナスなイメージを持っているようです。

親和クリニックの見解

薄毛治療専門のクリニックについて親和クリニックはどのように考えているのでしょうか?

確かに医学的に見て効果が疑わしい治療や対策を勧めているクリニックやサービス業も多々見受けられます。大切なお金が無駄にならないよう、情報をよく集め、費用に見合った効果が得られる治療法をお選びになって下さい。
PR TIMES

クリニック選びはとても大切です。
サイト内では低額で掲載されていても、実際にクリニックに行って相談したら高額な治療費を契約しようとしてくる悪質なクリニックもあります。
ネットで調べても分からないこともあると思うので、いくつかのクリニックで話を聞いてみて自分にあう治療法や、信頼できる医師を見つけるようにして下さい。
1つのクリニックだけを見て決めてしまうと後で後悔する…なんてことがあるかもしれないので、時間や労力がかかりますが比較して、納得した上で治療を開始して下さい。

まとめ

調査結果からヘアスタイルの専門家である美容師・理容師の中でも、薄毛の原因に対して間違った知識が根強く残っているようです。
つまりこれは、『美容師オススメの薄毛対策!』などと大々的にうたい文句にしているサイトでも、間違った知識が掲載されている可能性もあるということです。
ネットが普及し情報化社会の中で薄毛に対する正しい知識を調べることは非常に困難です。
ただ、『専門家が言っているから間違いないだろう!』なんて全て鵜呑みにすることは危険です。いくつかの情報を照らし合わせ、正しいエビデンスを元に判断することを心掛けることをおすすめします。

本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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