オレイン酸が豊富な馬油(マーユ)は頭皮の血行促進や保湿効果で薄毛対策にバッチリ

オレイン酸が豊富な馬油(マーユ)は頭皮の血行促進や保湿効果で薄毛対策にバッチリ

万能薬として古くから様々な用途で利用されている馬油(マーユ)。育毛にも効果があるという噂がありますが、本当にそうなのか?馬油(マーユ)の成分や効果について調べました。

馬油(マーユ)とはどんな油か?

馬油(マーユ)の入ったボトル
馬油(マーユ、バーユ)とは馬の皮下脂肪を原料とする動物性油脂です。主に食用の馬を解体する際に採取されます。

馬油(マーユ)はたてがみや腹、首にある脂肪を火にかけ煮立たせ、不純物をろ過して作られます。その歴史はとても古く、4000年前の中国騎馬民族の時代から薬用として利用されてきました。日本には約400年前に中国大陸から渡来した唐の僧が九州でその効用を伝えたことが始まりとされています。

馬油(マーユ)が他の油と異なる特徴とは?

馬油(マーユ)が他の油と異なる特徴

馬油(マーユ)にはオレイン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの成分が多く含まれており、人間の皮脂とよく似た性質持つのが特徴です。

また、馬油(マーユ)には本来であれば植物性の油脂に多く含まれている不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。通常は固形ですが、融点が30~45℃と低く夏場の暑い時期だと簡単に液体化してしまいます。

外用薬として使用する場合は冷蔵保存が必要です。

馬油(マーユ)に含まれる成分と育毛効果とは?

馬油(マーユ)に含まれる成分と育毛効果

頭皮の血行促進

馬油(マーユ)には血液の循環を良くする働きがあります。皮膚の皮下組織まで染み込んだ馬油(マーユ)による刺激と油膜により、保温性と保湿性が高まるとされています。血行不良を改善することで毛細血管の血流促進と、毛根に栄養を多く届ける作用があります。

頭皮の保湿

頭皮の抜け毛の原因の1つに頭皮が固くなってしまうことが挙げられます。血行が良くなっても頭皮が固いと健康な毛を生成することは困難になります。頭皮が固くなる原因に乾燥が影響すると言われていますが、馬油(マーユ)の保湿効果は乾燥対策に最適です。頭皮を柔らかで健康的な状態に保ちます。また、バリア機能を高めます。

頭皮を清潔に保つ

馬油(マーユ)には殺菌作用があり、頭皮を清潔に保つことが出来ます。もともと油には捕菌効果がありますが、それを完璧な形で実行しているのが馬油(マーユ)になります。浸透性の高い馬油(マーユ)は肌内部に繁殖している菌を取り込み、封じ込めます。同時に皮膚の空気を押し出し、外からの空気を遮断することにより細菌の繁殖を抑えることができるのです。

頭皮の炎症を鎮める

馬油(マーユ)には消炎作用があります。頭皮の炎症を鎮め、酸化防ぎながら健康的な状態に導いてくれます。ニキビの原因菌であるアクネ菌を抑える効果があるとも言われています。

馬油(マーユ)の効果的な使い方とは?

馬油(マーユ)の効果的な使い方

馬油(マーユ)の育毛マッサージ

  1. シャンプー前の乾燥した状態の頭皮と髪に、手のひらの温度で溶かした適量の馬油(マーユ)を優しく塗りこみます。
  2. 指の腹を使い、頭頂部に向かいながらゆっくりと円を描くようにマッサージします。
    ※爪を立てず、強く力を入れすぎないように注意してください。
  3. 濡らしたタオルを1分程レンジで加熱し、蒸しタオルと作ります。
    ※ タオルは焦げる恐れがあります。加熱時間には注意してください。
  4. 馬油(マーユ)を馴染ませた頭に蒸しタオルを巻き、10分程浸透させます。
  5. タオルを取り、通常通りシャンプーをして汚れを洗い流してください。
  6. 蒸しタオルを使用することにより浸透性を高めます。

馬油(マーユ)を使用してみた感想

馬油(マーユ)にはほとんど匂いがなく、指先で取ると体温で容易に溶けます。さらりとした使い心地なので、使用する量に注意すればべたつきを感じることはほとんどありません。

馬油(マーユ)を選ぶ際のポイントは?

馬油(マーユ)を選ぶ際のポイント
馬油(マーユ)を選ぶ際、純度100%の馬油(マーユ)を選ぶことが大切です。選び方としては裏面のパッケージ表に記載されている成分表示に着目して下さい。

馬油(マーユ)の中には添加物が含まれているものもあるので必ず成分をチェックすることをオススメします。

馬油(マーユ)の種類とは?

馬油(マーユ)の種類
馬の脂肪原料から馬油(マーユ)原料を作る工程で3つの馬油(マーユ)原料が採取され、それぞれが最終精製されて完成します。

上層の油

液状タイプの馬油(マーユ)になります。淡色透明です。

中層の油

常温時、液化したり固化したりと不安定な為、加工されて石鹸などに使用されます。

下層の油

常温時白く固化します。

夏場などの頭皮に使用する場合は、特に浸透性の高く、べたつきが少ない使用感の液状馬油(マーユ)がオススメです。冬場や乾燥が強い肌の場合は比重の重い油で作られた固形タイプがオススメです。

馬油(マーユ)を保存する上での注意点とは?

馬油(マーユ)を保存する上での注意点
馬油(マーユ)は不飽和脂肪酸が多く含まれているために酸化しやすいのが欠点です。直射日光の当たらない冷暗所で保存し、半年以内を目安に使い切るようにしてください。

馬油(マーユ)の育毛以外の様々な効果

青ペンが画面左上にあり、これからノートに何か書こうとしている画像
馬油(マーユ)は血行促進効果があるため、馬油(マーユ)を塗ることで乳酸や老廃物を流す効果があります。プロのアスリートの中にも、馬油(マーユ)を使用したマッサージをする人が多くいます。

アテネオリンピック 女子柔道金メダルの谷亮子選手は、オリンピック前に足首を負傷していました。その際試合直前まで馬肉湿布をしていたそうです。

まとめ

馬油(マーユ)には直接的な育毛効果は認められていません。しかし、頭皮の改善には有効な成分を多く含んでいることが分かりました。乾燥しがちなこれからの季節に手軽に購入できる馬油(マーユ)の頭皮ケアを取り入れてもいいかもしれません。

本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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