薄毛対策に効果的な12種の漢方や生薬まとめ。効果的な飲み方や注意点

薄毛対策に効果的な12種の漢方や生薬まとめ。効果的な飲み方や注意点

漢方は有効成分がゆっくりと効き、体に優しいイメージのある一方で、どれを選んでいいか分かりづらく、とっつきにくいイメージもあるかと思います。ハミルトン薄毛ジャーナルでは育毛・薄毛対策に有効なオススメ漢方をご紹介いたします。

そもそも漢方とは一体何なのか?

瓶に入った数種類の漢方薬
漢方薬とは自然界にある植物・動物・昆虫・鉱物などの生薬を、原則として複数組み合わせて作られた薬のことを指します。

漢方は何千年という長い年月をかけて行われてきた治療の経験や結果によって、どの生薬を組み合わせるとどのような効果が得られるか、また人体に使用して有害な事象はないかなどが確かめられて漢方処方として体系化されました。

現在の漢方薬は、自然の恵みを利用してできているという根本的な考えを残しながら、最新の技術により、服用や保存がしやすく加工されています。漢方薬は病院でも処方され、その多くは健康保険が適用される「医療用漢方製剤」になっています。

漢方の生薬とは一体何なのか?

生薬とは
植物の葉・花・蕾・茎・根・枝・樹皮、また菌類・昆虫・鉱物・骨など、長い歴史の中で人体に有益な効きめがあるとされてきている物質を利用しやすく、保存や運搬にも便利な形に加工したものを生薬と呼びます。植物と言っても、草木の種類によって用いられる部分が異なります。

育毛・薄毛対策に効く漢方の特徴とは?

西洋薬と漢方との違い

西洋薬は病名を決定したのち薬を選び、処方します。一方漢方薬は、患者の症状や体質などから薬を決めていきます。また、西洋薬は症状に対してピンポイントで抑えていくため、効き目に即効性があり、強く効果を発揮します。

漢方薬は抵抗力を高め、体全体を整えるという働きをする為、ゆっくりとマイルドに効果を発揮します。

民間薬と漢方との違い

昔から経験的に使用され、受け継がれてきたり、地方に古くから根付いている生活の知恵を民間薬と呼びます。民間薬は健康増進が主な目的として使用され、一種類の薬草から構成されています。民間薬は家庭で治せる範囲の怪我や病気に対して使われ、医学的な背景はありません。

一方、漢方薬は2種類以上の生薬を組み合わせたもので、漢方医学に基づいて、用法・用量が細かく定められています。漢方薬は治療効果のある医薬品として正式に認められ、処方されています。

これも漢方?!育毛・薄毛対策に効果的!手軽に入手できる生薬まとめ

紅参 (こうじん)

紅参(朝鮮人参)
紅参とは、生薬において朝鮮人参のことを指します。紅参にはジンセノサイドと呼ばれるサポニン群が含まれており、これらが血行を促進させます。また、サポニン群は抗酸化作用の効果もあり、頭皮を若々しく健康的な状態に保ちます。紅参(朝鮮人参)の詳細はこちら

桂皮(けいひ)

桂皮(シナモン)
桂皮とはシナモンのことを指します。桂皮にはシンナムアルデヒドという成分が含まれており、この成分が血管を健康に導き、血流を改善することによって血行が促進され、頭全体に酸素や、育毛・発毛に必要な栄養を届けます。桂皮(シナモン)の詳細はこちら

牡蠣(ぼれい)

牡蠣のアップ画像
生薬で牡蠣とは、身ではなく、殻を焼成して粉砕した粉を使用します。
牡蠣には胃や十二指腸を健康にするだけでなく、不安症状や興奮状態を抑え精神的なバランスを整える効果があります。

身の部分には、毛髪形成に欠かせない亜鉛やアミノ酸やリジンを豊富に含んでいて、育毛対策のスーパー食材と言えます。牡蠣(ぼれい)の詳細はこちら

山査子(さんざし)

山査子(サンザシ)の実
サンザシには、食物繊維やカテキン・アントシアン・ケルセチンなどの抗酸化作用のあるポリフェノール類、ビタミンCが豊富に含まれています。これらの成分が、効率的に体内に栄養を取り込み、若々しく健康的な頭皮を保ちます。山査子(さんざし)の詳細はこちら

胡麻(ごま)

胡麻(黒ゴマ)の画像
これも生薬なの?と驚く方も多いと思いますが、胡麻も漢方の生薬として使用されます。ゴマにはビタミンEや亜鉛が豊富に含まれており、血行を促進し頭皮を健康な状態に整えたり、髪の主成分であるケラチンの生成を助けたりという効果を発揮します。胡麻(ごま)の詳細はこちら

生姜(しょうきょう)・乾姜(かんきょう)

生姜(しょうきょう)・乾姜(かんきょう)
魚の臭み消しやジンジャーエール、寿司のガリなど、幅広く利用されている生姜も漢方の生薬の一つです。乾燥したものは乾姜(かんきょう)と呼ばれます。
生姜には、ショウキョウエキス、ジンゲロール、ショウガオール等の成分が含まれていています。これらの成分が血行を促進し、IGF-1(インスリン様成長因子-1)を増加させて、毛母細胞の代謝を促進させます。生姜(しょうきょう)・乾姜(かんきょう)の詳細はこちら

まだまだある!薄毛改善が期待できる漢方まとめ

粉末の漢方薬

加味逍遙散(かみしょうよんさん)

この漢方は冷え症・肩こり・脱毛症に効果があるとされています。滞ってしまった血の巡りをよくすることで、頭皮全体に育毛・発毛に必要な栄養や酸素が行き届かせることができ、育毛環境を向上させます。また、加味逍遙散(かみしょうよんさん)にはホルモンのバランスを整える効果もあります。

加味帰脾湯(かみきひとう)

この漢方には消化器の働きを助ける効果と、気持ちを落ち着け、精神を安定させることで不眠を改善する効果があります。消化器の働きが鈍くなってしまうと、育毛・発毛に必要な栄養素を効率的に摂取できないだけでなく、これらを運ぶ血液もきちんと形成されません。消化器の働きを整えることは間接的な育毛・発毛環境向上に繋がっていきます。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、鼻出血や不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、めまい、動悸、湿疹・皮膚炎、口内炎 などの症状の体調改善に効果が期待できると言われています。黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、体内にある余計な熱を取り除くことで、頭皮がべたつく状態から、健やかな状態へと導いてくれると言われています。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

この漢方は衰弱してきた神経が引き起こす、不眠症や神経症、パニック症、鬱症などの精神疾患に効果があると言われています。桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)には、神経の興奮を抑える作用があり、ストレスによって乱れた交感神経と副交感神経のバランスを整えます。また、交感神経と副交感神経のバランスが整うと、血液の流れが良くなり、心と体の両面から育毛環境を整えます。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

この漢方は自律神経失調症、円形脱毛症に効果があります。また、高血圧・不眠症などの症状にも効果があり、精神の高まりを鎮め、心と体のバランスを整えることによって、体の状態を改善していく効果があります。

精神を安定させて不眠を解消することは、育毛・発毛にも大きく関わっています。
毛髪が形成されるのは特に睡眠の間なので、睡眠の質を高めることは育毛環境を整えることに繋がっていきます。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

この漢方には疲れて衰えた体に活力を与える効果があり、血液や栄養が不足している人、白髪、冷え性、貧血症、疲れ目、疲労感の症状がある人に効果的だと言われています。

また、胃腸の働きを高め、より食べ物の栄養分を消化吸収できるようになることによって血液を増やす効果もあるとされています。血液が増えて血行が促進されると、頭全体に育毛・発毛に必要な栄養素や酸素が行き届き、頭皮の状態を健康的にし、育毛・発毛を導きます。

育毛・薄毛対策!漢方の飲む量・タイミングその他注意事項は?

漢方の飲む量・タイミングその他注意事項

飲む量は?

漢方薬は、自然由来からできているとはいえ薬の一種にはかわりありません。医師や薬剤師に処方された用法・用量、または購入した漢方薬のパッケージに記載されている用法・用量を守って正しく使用して下さい。

飲むタイミングは?

漢方薬を飲むタイミングは食事の30分~1時間前、もしくは食後2時間、空腹時が最適なタイミングとされています。

漢方と一緒に飲むものは?

漢方薬は西洋薬と同じで水、または白湯で飲むようにして下さい。胃腸が弱い人は胃腸への負担が軽減される為、特に白湯で飲むことをオススメします。

保管方法は?

漢方薬は湿気を嫌います。薬局にて包みなおしていただいた漢方薬は、薬の品質を保つため、できるだけチャック付きビニール袋や茶筒に入れ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しいところに保管してください。

また冷蔵庫に保管する場合は、野菜庫など湿度を保つスペースを避け、結露を防ぐために、全部を取り出さずに、服用する分量だけを庫内から取り出すようにしてください。

他の薬との併用は可能?

他の薬と漢方薬を併用する際、注意が必要なものもあります。医師や薬剤師から処方を受ける場合は、併用する薬も伝え、それも加味して処方してもらうようにして下さい。

薬局で購入した薬同士を、自身の判断で服用される場合は、前もって購入の薬局で相談してみるなどした方が安全です。

漢方の副作用・安全性は?

漢方の副作用・安全性

漢方薬は自然由来の原料でできているため、体に優しく、副作用がなくて安心と思っている方も多いかと思います。しかし漢方薬も薬の一種なので、副作用はあります。まれに重大な副作用やアレルギー反応が出ることもあるので、漢方薬を使用して体調の違和感を感じた時は、すぐに医療機関に相談するようにして下さい。

最後に

身近な食材にも漢方の生薬として使用されているものがありました。医師や薬剤師に調合してもらった漢方薬を使用する際は、ある程度の期間使用し、徐々に体質を改善させていくという気持ちで薄毛・育毛対策するのをオススメします。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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