薄毛対策に生姜が効果有?!ショウガオールなどの有効成分を徹底分析

薄毛対策に生姜が効果有?!ショウガオールなどの有効成分を徹底分析

生姜とはどんな植物か?

地面から掘り起こされたばかり生姜

生姜とは、インドからマレー半島にかけての南アジアが原産と言われる、ショウガ科の多年草です。インドや中国では紀元前から利用され、11世紀頃にはイギリスで栽培されていたと言われている歴史ある植物です。

生姜には特有の香りがあり、世界各国では薬や香辛料としてだけでなく、魚の煮つけやジンジャーエール、寿司のガリ等、多岐に渡って使用されています。日本へは魏志倭人伝に生姜を意味する「薑」の記述があることから、3世紀以前には中国から伝わっていたと考えられています。

なぜ生姜が育毛・薄毛対策に効くと言われているのか?

生姜の育毛及び薄毛対策

生姜は、漢方の世界では生姜(しょうきょう)または乾姜(かんきょう)と呼ばれる生薬として利用されています。生姜には血行促進や抗菌効果、抗酸化効果などがあり、シャンプーや育毛剤の成分としても調合され、販売されています。

薄毛・育毛対策に効く!生姜に含まれる注目の成分とは?

生姜に含まれる注目の成分
生姜には特に次の3つの成分が薄毛・育毛対策に効くと注目されています。

ショウキョウエキス

生姜から抽出される成分の中に、ショウキョウエキスというものがあります。
ショウキョウエキスには頭皮を保湿する効果や抗菌効果があり、フケ・痒み等の頭皮トラブルを防ぎます。

また、ショウキョウエキスには抗酸化作用もあり、老化の原因となる活性酸素を除去するため、頭皮を若々しく健康的な状態に保つことができます。

さらにショウキョウエキスには血行促進効果があるため、血流を良くして頭皮全体に育毛に必要な栄養や酸素を行き届かせることができます。このショウキョウエキスは生姜を食べるだけでなく、直接頭皮に散布して皮膚から吸収しても同様の効果が得られるとされています。

ジンゲロール

生姜は生のものと、乾燥させたり加熱したものとでは効果に違いがあります。
生の生姜に含まれているジンゲロールという成分は、血管を拡張させ血行を促進させる効果があります。また、ジンゲロールには体を温める作用もあり、主に手足の先などの末端を温める効果があります。

頭皮も体の末端にあるので、血行促進されることにより代謝が促され、育毛必要な栄養が行き届くことによって育毛環境を向上させます。

ショウガオール

ショウガオールとは、生の生姜に含まれるジンゲロールという成分が加熱や乾燥で変化したもので、生姜の辛味成分の一つです。ショウガオールは生の生姜にはほとんど含まれていません。

ショウガオールの効果は、生の生姜に含まれるジンゲロールの効果と比較して、主に体内の深層部分に熱を発生させ、温めていくという成分です。

また、ショウガオールには活性酸素を除去する効果もあります。活性酸素を除去することは、老化を防ぎ体内を若々しく保つことに繋がり、抜け毛を減らし、薄毛対策になります。

生姜に含まれる成分がどのように薄毛に作用して育毛に繋がるか?

生姜により血行が良くなり血液スムーズに流れている

血行を促進させる

頭皮の血行が悪くなると細胞の分裂が鈍くなり、代謝が悪くなります。すると頭皮の毛根にある毛母細胞の細胞分裂が行われなくなり、薄毛を引き起こします。

また、血行不良になると、頭の隅々まで育毛に必要な栄養や酸素が行き届かず、発毛はおろか、今生えている毛髪の抜け毛を引き起こす原因になり得ます。頭皮の血行を良くし、土台である頭皮の健康を維持することは、育毛・薄毛対策には大切です。

IGF-1を増加させる

IGF-1とは正式名称「Insulin-like Grouth Factor-1」(インスリン様成長因子-1)と言います。

IGF-1は成長ホルモンによって、肝臓などで生成されます。主な働きとしては、血管の拡張作用・新陳代謝の活性化・血糖値を下げる効果・筋肉や骨の生成や強化などが挙げられます。育毛においてこのIGF-1は、毛根にある毛母細胞の代謝を活性化させることで発毛や抜け毛を減らす効果があります。

体内を温めると頭皮をはじめ全身の知覚神経が刺激され、 発毛因子IGF-Iが増えると言われています。生姜に含まれる成分で体を温め、IGF-1を増加させることで抜け毛を抑制し、薄毛予防・育毛効果へ繋がると期待されています。

薄毛・育毛対策にオススメの生姜の摂取方法とは?

生姜紅茶と生姜
生姜は生のものと、加熱したものとでは成分が変化するため摂取する際は、目的によって摂り方を変えることがオススメです。

末端冷え症などの症状があり、抜け毛に繋がっている場合は、ジンゲロールを含む生の生姜を摂取して下さい。体内深部の体温が下がって臓器の機能低下から抜け毛を招いている場合は、生姜を加熱や乾燥させて、ショウガオールが含まれた状態で摂取して下さい。
その場合、紅茶に生姜を入れた生姜紅茶や生姜入り炊き込みご飯が、味も美味しくオススメです。

食べたり飲んだりするだけじゃない!生姜を使った育毛剤の作り方とは?

生姜を使った育毛剤

    材料

  • 生の生姜 200g
  • 生姜の搾り汁と同量のエタノール およそ100cc
    作り方

  1. 生姜を薄くスライスします。
  2. スライスした生姜を1週間ほど天日で干し、よく乾燥させます。
  3. 乾燥させた生姜を200ccの水に入れ、弱火で煎じます。水が半分程になったら火を止めます。
  4. ガーゼで絞り、常温になるまで冷やします。
  5. 搾り汁と同量のエタノールを加え薄めます。
  6. 熱湯で殺菌した容器に移し替えて完成です。

生姜育毛剤の使用方法

洗髪後、頭皮に生姜育毛剤を振り掛け、指の腹を使ってマッサージをします。

生姜育毛剤を使用する上での注意事項

生姜の成分が肌に合わない方もいます。使用する前には必ず二の腕など、皮膚の柔らかいところでパッチテストしてから使用して下さい。また、使用して異常を感じた場合は使用を中止し、医師に相談して下さい。

薄毛・育毛対策だけじゃない!生姜の健康効果とは?

生姜の健康効果
生姜は育毛・薄毛対策だけでなく、様々な健康効果が期待できます。

ダイエット効果

乾燥や加熱によってジンゲロールが変化したショウガオールという成分には体脂肪を分解し、筋肉で消費されやすい遊離脂肪酸という形に変える効果があります。ショウガオールを摂取した後、有酸素運動をすると体脂肪を効率的に燃焼させることができ、ダイエットに繋がります。

認知症の予防

ショウガオールには脳内の慢性炎症を抑えたり、神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを助け、認知機能の低下を予防します。

消炎・鎮痛作用

生姜には病院で処方されているアスピリンと同等程度の消炎・鎮痛効果があります。さらにアスピリンの80%ほどの解熱効果もあります。生姜は胃腸にも優しい食べ物なので、体内に負担をかけることなく効果を発揮します。

最後に

生姜の摂取量の目安は1日10gと言われています。食べ過ぎてしまうと腹痛や下痢等の消化器官に影響します。適量を守り、毎日少しずつ摂取していくことが育毛・薄毛対策に繋がります。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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