秋は抜け毛の季節?季節と抜け毛の関係性について

秋は抜け毛の季節?季節と抜け毛の関係性について

秋は抜け毛の季節と言われていますが、1年を通して抜け毛が多いのは夏の終わりから秋にかけてと言われています。
「最近、抜け毛が増えたかも…」と思っている方に、秋に抜け毛が増えるメカニズムや対処法について解説していきたいと思います。

秋はみんなが抜け毛を気にしている季節

抜け毛の検索ボリュームの月ごとの変化を示したグラフ

上のグラフをご覧下さい。
これは、2017年に「抜け毛」というキーワードでどれくらい検索されたかというグラフです。グラフを見ると8月後半から検索数が増え始め、9・10月で検索数のピークを迎えていることが分かります。
検索数が多いということは、つまりそれだけ抜け毛に悩まされる人が多くなる時期とも考えられ、秋は抜け毛の季節と言われる理由となっています。

そもそも1日にどれくらいの髪の毛が抜けているのか?

髪の毛は1本1本違うヘアサイクルをしており、毎日抜けていくのが自然です。
抜け毛の本数は個人差があるものの通常、1日あたり平均して50本から100本と言われています。

1年で抜け毛が多い季節は?

月ごとの抜け毛量の変化のグラフ

東京美容外科福山院  
表で見ていただくとお分かりと通り、1年を通してみると抜け毛が多いのは8月後半から増え始め。月~ 月ということが分かります。
この時期の1日の抜け毛の本数は2倍~3倍の200~300本まで増加すると言われています。秋になるとこれだけの抜け毛の量が増えるので、抜け毛を心配するのも納得できます。

秋に抜け毛が増える原因とは

秋に抜け毛が増える原因は以下の点が考えられます。

体毛の入れ替わり

換毛期の犬

犬や猫を飼ったことのある方は分かると思いますが、動物には「換毛期」と呼ばれる毛が生え変わる時期があります。
通常、それらの動物は冬の寒さに備えて体毛が入れ替わるようになるのですが、人間も同じようにその名残が残っていて、秋に体毛が抜けやすくなると言われています。
秋になると細胞が一斉に入れ替わるため、抜け毛が増加してしまうのですが、この場合自然脱毛の範囲内なので心配はないと考えられます。

夏の紫外線ダメージ

太陽の日差し

5月~8月は紫外線が強い季節でもあります。
紫外線を浴びた頭皮はコラーゲンが破壊されて光老化によって頭皮が劣化します。
また、紫外線を浴びると髪の毛を生成する毛母細胞がダメージを受けて正常に機能しなくなる場合があります。
更に、頭皮が紫外線を浴びることで、皮膚の1番外側の層である角質層がダメージを受け乾燥してしまいます。
夏の強い日差しでダメージを受けた頭皮は秋になって抜け毛の症状で現れるのです。

体調の変化が起こりやすい

夏バテの男性

夏から秋にかけては気温の変化が急で大きくなる季節です。
これが体調に影響し、夏バテや食欲不振などを引き起こしがちです。
すると、偏った栄養バランスになってしまって髪を作り出す栄養を充分摂取できなくなると髪にも影響が現れ、髪が弱って抜け毛に繋がります。

抜け毛を減らすヘアケアの方法

秋は1年の中でも抜け毛の量が多く、極端に髪の毛が抜けてしまう場合を除いて、そこまで神経質に心配しなくてもよいと考えられます。
ただ、秋は夏に受けたダメージが髪や頭皮に現れやすい季節と考えられます。
このダメージをケアする為にも、秋はスカルプケアやヘアケアを充分に行うことが望ましいと考えられます。

洗浄力の穏やかなシャンプーを使う

シャンプーは洗浄基剤によって“高級アルコール系シャンプー”、“アミノ酸系シャンプー”、“石ケン系シャンプー”の3つに分類することができます。
この中で、高級アルコール系に分類されるシャンプーは洗浄力が強く、刺激も強いので髪や頭皮に優しいとは言えません。
頭皮や髪をケアする為にも、アミノ酸系に分類されるシャンプーの使用をおすすめします。
アミノ酸系の洗浄成分を使用しているシャンプーは洗浄力が穏やかで、尚且つ保湿効果もあり、乾燥しがちな頭皮や髪をコンディショニングする効果が期待できます。

育毛剤で頭皮のケアをする

育毛剤自体には発毛効果や抜け毛を減らす効果はありませんが、髪の毛の土壌である頭皮に潤いを与え、次に生えてくる髪の毛が健やかに育つ頭皮環境に導くことができるので、育毛剤を用いた頭皮ケアはとても大切です。
秋こそ、朝晩1回ずつ育毛剤を使って頭皮ケアをし、補給するべき季節と言えます。

秋の味覚で髪にいい食材を紹介

秋は美味しい食材が多くなる季節ですが、美味しいだけでなく髪にいい食材も沢山あります。
秋の味覚で髪にいい成分を含む食材を紹介します。

鮭・秋刀魚

秋刀魚
鮭や秋刀魚には良質なタンパク質だけでなく、皮脂の分泌を抑制し、新陳代謝を促すビタミンB2を豊富に含んでいます。

鰹
鰹も鮭や秋刀魚同様、良質なタンパク質を豊富に有している食材です。
また、鰹にはケラチンタンパク質形成に必要なビタミンB6や、頭皮を健康に保つビタミンAが含まれています。

きのこ類

色々な種類のきのこ
きのこにはタンパク質の代謝に欠かせないビタミンB群が豊富に含まれています。

芋類・かぼちゃ・栗

栗
さつまいもなどのイモ類やかぼちゃ、栗には頭皮の環境を整えるビタミンCや、細胞への血流をよくするビタミンEが豊富に含まれています。

まとめ
秋は夏に受けたダメージが抜け毛になって現れやすく、抜け毛が多い季節だと考えられます。いつもより抜け毛が多くても、“季節的なものだから”とある程度楽観的に考えることも大切です。
この時期に、夏のダメージをしっかりケアして、次に生えてくる髪の毛が健やかに育つように頭皮環境を向上させることは大切です。
もし、秋以降になっても抜け毛の量が変わらず多いままであれば、別の脱毛症も考えられるので、皮膚科や専門医の受診をおすすめします。

本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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