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育毛剤の配合されているゲンチアナエキスって何?効果や安全性について解説

育毛剤の配合されているゲンチアナエキスって何?効果や安全性について解説

育毛剤に配合されている成分の中で、“ゲンチアナエキス”というものを発見しました。
ちょっと聞き慣れない名前ですが、“~エキス”と記載されているので何かから抽出したものではないかと推測できます。
今回はゲンチアナエキスとは一体どのような成分で特徴があるのか?毒性はなく安全性の高い成分なのか?調査しましたので報告致します。

ゲンチアナとは

まずはゲンチアナとは一体何か?解説していきたいと思います。
ゲンチアナとはヨーロッパ原産,ピレネー山脈やヨーロッパアルプスなどの亜高山帯に生育するリンドウ科の植物です。茎は直立して生え草丈は1m以上になり、6月中下旬にリンドウの仲間としては珍しい黄色い花を咲かせます。
ゲンチアナは冷涼な環境が生育に適しており、日本では北海道や長野県で試作が行われています。

ゲンチアナの健康効果と利用法

ゲンチアナという植物から抽出されるゲンチアナエキスは、育毛剤やシャンプーなどのヘアケア用品に使用されています。
古代ギリシャ、ローマ時代からゲンチアナは薬用として用いられてきた歴史があります。
根を乾燥・発酵させたものは食欲増進・消化促進・強壮に、花は解熱薬に、新鮮な葉は湿布薬として用いられてきました。
日本では、根を苦味健胃薬として胃腸薬に配合されています。

ゲンチアナエキスとは

ゲンチアナエキスとは、ゲンチアナの根および根茎から、水・エタノール・BG(1,3-ブチレングリコール)またはこれらの混合液で抽出して得られるエキスです。
ゲンチアナの成分として“ゲンチアナ根エキス”がありますが、根または根茎のどちらから抽出しても主要な成分組成は同じです。
ゲンチアナ根もしくは根茎エキスの成分組成は抽出方法や、収穫された国や時期によって多少の変化はありますが、基本的にはセコイリドイド配糖体類、ゲンチオピクロシド、アマロゲンチン、スウェルチアマリン、タンニンなどで構成されています。

ゲンチアナエキスの頭皮・育毛効果

ゲンチアナエキスが化粧品やヘアケア用品の成分として配合された場合、以下のような効果が期待でされます。

  • 抗炎症作用
  • SCF発現抑制による色素沈着抑制作用
  • 皮膚柔軟化による保湿作用
  • 頭皮末梢血流促進および毛母細胞活性化による育毛作用

今回は薄毛対策と関係する“頭皮末梢血流促進および毛母細胞活性化による育毛作用
”のメカニズムを解説していきたいと思います。

頭皮末梢血流促進および毛母細胞活性化による育毛作用

まず前提知識として毛母細胞の働きについて解説します。以下が毛髪の構造図になります。

毛の構造の解説図

毛髪は、頭皮(地肌)から伸びている部分である“毛幹”と、頭皮(地肌)の中にある“毛根”に分けることができ、一般的に髪の毛と呼ばれているのは毛幹です。
一方髪の毛が誕生し成長するのは毛根の先端の球体に膨らんだ部分(毛球)です。

毛球に存在する毛乳頭が毛母細胞に対して毛髪の成長を促したり、逆に成長を止めたりする指令(成長因子)を出しており、毛髪の成長を促す指令が出ると、毛母細胞が活発に細胞分裂を開始し、それが髪になって毛根から押し上げられるように成長していきます。

1997年と、少々古いデータにはなりますがゲンチアナに関する研究データの結果は以下の通りです。

マウスによる毛成長促進効果試験において、1%または5%濃度のチャ葉エキス、1%または5%濃度のゲンチアナ根茎/根エキスおよび各0.5%濃度のチャ葉エキスとゲンチアナ根茎/根エキスの併用での発毛効果を比較したところ、チャ葉エキスとゲンチアナ根茎/根エキスを併用することで、低濃度で高い発毛率が認められた。
またチャ葉エキスとゲンチアナ根茎/根エキスを併用した場合、使用時にベトつき感、キシミ感もなく使用時の感触が優れていた。

実験の対象はマウスで、人体に対して行った実験結果に関しては見つけることが出来ませんでした。
またどれくらいの期間に、どれほどの量を使っての実験結果なのかという、実験自体の詳細内容の記載がなかった為、正確なエビデンスに基づくデータとは言い難いです。
ただし、マウスにおいては検証結果が明らかにされているので、ゲンチアナ根もしくは根茎エキスには頭皮末梢血流促進および毛母細胞活性化による育毛作用があると考えることができます。

また、ゲンチアナエキスには血行促進効果や皮膚柔軟化による保湿作用、抗炎症効果があり、髪の毛が生える土台となる頭皮を健康的な状態に導くことが期待できます。

ゲンチアナエキスの副作用・安全性について

ゲンチアナ根および根茎エキスの現時点での安全性は、医療上汎用性があり有効性および安全性の基準を満たした成分が収載される日本薬局方ならびに外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載されており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。
ただし、詳細な安全試験データに関しては見当たらず、データ不足により詳細は不明です。
育毛剤やシャンプーなどの通常使用下においての配合量の使用であれば特に問題ないと考えられます。

まとめ

今回は育毛剤やスカルプシャンプーでも配合されている“ゲンチアナエキス”の効果や安全性について調査致しました。
頭皮末梢血流促進および毛母細胞活性化による育毛作用に関しては、マウスを使った実験結果しかなく、ヒトを対象にした実験結果ではどうなるかは明らかではありません。

ただし、ゲンチアナには皮膚柔軟化による保湿作用や抗炎症作用、血行促進作用があり、髪の毛が生えて育つ頭皮を健康的に導くことが期待できると考えられます。

ゲンチアナエキスの安全性に関しては、医療上汎用性があり有効性および安全性の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載されており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

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