
薄毛で悩む人で現在使用している人も多い発毛剤。
この発毛剤市場が大きく変化しようとしています。きっかけは20年間発毛剤市場を独占してきた大正製薬「リアップ」の特許切れ。
リアップの特許が切れてから数年経過し、競合品が続々と参入してきています。
そこで今回は発毛剤の現状について報告していきたいと思います。
リアップX5プラスについて
まず、2015年10月に発売している先発の発毛剤「リアップX5プラス」の概要を紹介していきたいと思います。リアップX5プラスは水谷豊さんが出演するCMが流れているので、どこかで見たことがある人は多いかもしれません。
商品名 | リアップX5プラスローション |
販売会社 | 大正製薬株式会社 |
製造会社 | 大正製薬株式会社 |
商品種別 | 第一類医薬品 |
容量 | 60mL |
使用方法 | 1日2回 1回1mLを頭皮に散布 |
1本の使用期間 | 30日間(60mLで1日2mL使用) |
価格 | 7,048円(税抜) |
有効成分 | ミノキシジル(5%) |
添加物 | ピリドキシン塩酸塩、トコフェノール酢酸エステル、l-メントール |
使用対象者 | 20歳以上の男性(20歳未満及び女性は使用禁止) |
効能・効果 | ミノキシジル:発毛、育毛及び脱毛の進行を予防。 ピリドキシン塩酸塩:過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制。 トコフェロール酢酸エステル:皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護。 l-メントール:頭皮のかゆみをおさえ、清涼感を与える。 リアップX5プラスは以下のようなパターンの脱毛もしくは薄毛に効果が期待できます。 ![]() |
メディカルミノキ5について
リアップX5プラスの一番最初の後発品として2018年8月6日に発売されて注目されたのが「メディカルミノキ5」です。草なぎ剛さんと香取慎吾さんが“ミノキ兄弟”になりきり、広いおでこを全面にだしたCMがインパクトが強く印象に残っている方が多いかもしれません。
商品名 | メデイカルミノキ5 |
販売会社 | アンファー株式会社 |
製造会社 | 東亜薬品株式会社 |
商品種別 | 第一類医薬品 |
容量 | 60mL |
使用方法 | 1日2回 1回1mLを頭皮に散布 |
1本の使用期間 | 30日間(60mLで1日2mL使用) |
価格 | 7,223円(税抜) |
有効成分 | ミノキシジル(5%) |
添加物 | グリセリン,1,3-ブチレングリコール,エタノール,リン酸 |
使用対象者 | 20歳以上の男性(20歳未満及び女性は使用禁止) |
効能・効果 | 壮年性脱毛症における発毛,育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。 |
ロート製薬から新商品発売!リグロ®EX5について
アンファー株式会社から発売された「メディカルミノキ5」に次いで、2018年11月17日にはロート製薬から「リグロ®EX5」という発毛剤が発売されると発表されています。
では、リグロ®EX5とはどのような商品なのか?現在判明している特徴を報告致します。
商品名 | リグロ®EX5 |
販売会社 | ロート製薬株式会社 |
製造会社 | ロート製薬株式会社 |
商品種別 | 第一類医薬品 |
容量 | 60mL |
使用方法 | 1日2回 1回1mLを頭皮に散布 |
1本の使用期間 | 30日間(60mLで1日2mL使用) |
価格 | 7,000円(税抜) |
有効成分 | ミノキシジル(5%) |
添加物 | エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、酒石酸 |
使用対象者 | 20歳以上の男性(20歳未満及び女性は使用禁止) |
効能・効果 | 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。 下図のような症状の脱毛・薄毛に効果が期待されています。 ![]() ※脱毛範囲が図示以上の場合、効果が得られない可能性があります。 |
3つの発毛剤の違いについて
新商品のリグロ®EX5は、ミノキシジル5%配合されている発毛剤で、これは国内最大濃度で、リアップX5プラスやメディカルミノキ5と同じになります。
また発毛剤のボトルも、下を向けると1回分が自動的に計測されるものが採用されており、先発品の2商品と変わりないように感じます。
少し細めのボトルデザインはメディカルミノキ5のボトルに近い印象で、内容量は3商品とも60mlになります。
リグロ®EX5は先発発毛剤2商品と比較すると価格が若干安い点がポイントだと思いました。
リアップX5プラスの価格が\7,048(税抜)、メディカルミノキ5の価格が¥7,223(税抜)なので、リグロ®EX5は比較するとリアップX5プラスよりも\48安く、メディカルミノキ5よりも\223円安いということになります。
有効成分であるミノキシジルは3商品とも5%配合なので効果の劇的な違いはないと予想すると、少しでも安い発毛剤を使いたい方にはリグロ®EX5がおすすめできると言えます。
まとめ
“リアップ”で発毛剤の牙城を築いてきた大正薬品にとって、後発品が次々発売されるのは気が気でないと思われます。
リアップX5プラスは広告塔に水谷豊さんを起用していることから40代以上がメイン顧客層と考えられます。
一方、メデイカルミノキ5は草なぎ剛さんと香取慎吾さんを広告塔に起用していることから30代以下の若い層で薄毛に悩む人をターゲットにしていると考えられます。
まだ、発売されていないリグロ®EX5に関してはまだ発売されていないので推測になってしまいますが、ボトルやホームページのデザインから薄毛に悩む若年層をターゲットにしていると思われます。
今後もいくつかの会社で商標出願がされており、新しい発毛剤が続々と発売されていくことが予想されます。