玉ねぎに含まれるケルセチンの薄毛改善効果を徹底検証

玉ねぎに含まれるケルセチンの薄毛改善効果を徹底検証

スーパーなどで気軽に手に入り、食卓に馴染みの深い玉ねぎには育毛環境を向上させる成分が含まれているとのことで調査しました。

玉ねぎに含まれる育毛環境向上の成分とは?

タマネギには血液をサラサラにしてくれる効果があると言われています。その理由の一つにケルセチンという成分が挙げられます。今回は、タマネギの抗酸化成分ケルセチンと育毛の関係について調べました。

玉ねぎとはどんな野菜か?

玉ねぎ
玉ねぎは中央アジアが原産とされていますが、日本で栽培されるようになったのは明治時代に入ってからと言われています。

一般的に食されている部分は根ではなく、葉の根元が養分を蓄えて丸く太った物で、それを鱗茎(りんけい)と呼びます。

玉ねぎはなぜ育毛に効果的と言われているのか?

玉ねぎの育毛効果

玉ねぎには ケルセチンという成分が含まれており、これには皮膚のバリア機能を強化し、頭皮の老化を防ぐ効果があります。また玉ねぎには アリシン 葉酸といった血流を改善する作用のある成分が含まれており、これによって必要な栄養を頭皮に届けることが期待できます。この効果が玉ねぎに育毛効果があると言われる理由です。

頭皮の老化を防ぎ、血流を促進する成分を含む玉ねぎには育毛環境を体内からサポートする力がある野菜であると言えます。

ケルセチンとは?

ケルセチン
ケルセチンは、ポリフェノールの仲間であり、強力な抗酸化作用を持った成分です。この効果によって体の中で発生した活性酸素を除去してくれる働きがあります。

活性酸素が除去されることによって頭皮で血行不良が起こらないようにしてくれます。また、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化や心筋梗塞等の予防に効果的さらに抗ヒスタミンの効果や抗炎症作用があることから、花粉症などのアレルギーの改善や、アトピーなどの改善にも効果があるとされています。

ケルセチンの多く含まれている場所は?

玉ねぎの茶色い皮
ケルセチンはタマネギの中でも特に茶色の皮に多く含まれています。玉ねぎの中身にもケルセチンは含まれていますが、 外皮には中味の約20倍ものケルセチンが含まれていると言われています。

ケルセチンの効率的な摂取方法とは?

ケルセチンの効率的な摂取方法
ケルセチンは中身よりも皮に多く含まれるため、これを摂取するためにはタマネギの皮を煮出し、成分を抽出する方法が効率的と言えます。

例えば、カレーやシチュー、肉じゃがなどを煮込む時に、タマネギの皮も一緒に入れて煮込みます。こうすることで、ケルセチンがスープの中に溶け出すため、皮に含まれるケルセチンを無駄なく摂取することができます。

玉ねぎに含まれるケルセチン以外の育毛に効果的な成分とは?

ケルセチン以外の育毛に効果的な成分

アリシン

アリシンとは、玉ねぎの強い香りの元の成分で、にんにくやニラといった野菜にも多く含まれています。アリシンには血小板が凝固するのを防ぎ、血液の塊である血栓ができにくくする働きがあります。それにより、血液の流れがすみやかに促されます。

血行を促進することにより髪に必要な栄養や酸素を行き渡らせるので頭皮の育毛環境状態を整えることが出来ます。

グルタチオン

グルタチオンとは3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)から構成される成分で、肝機能を高める作用があります。肝臓は食事によって摂り込んだ栄養素を一旦蓄え、必要に応じて身体の各所へ送り出す倉庫的 な役割を果たします。

肝機能が低下してしますと髪に必要な栄養素を上手に活用できなくなってしまいます。

葉酸

葉酸自体は髪を生やす働きはありませんが、髪の成長を促す作用があります。葉酸には造血作用があるので、頭皮を含め体全体の血行が促進されます。

血液に乗って育毛に必要な栄養が頭皮の隅々まで行き渡るようになり、この効果によって頭皮の育毛環境を整えます。また代謝にも働きかけるので髪を作る細胞やエネルギーが活発になり、健康な髪が生えると言われています。

玉ねぎが育毛に使われるようになった歴史とは?

玉ねぎが育毛に使われるようになった歴史

古代エジプトの時代には、玉ねぎに発毛効果があると認められていたと言われています。この時代から人類は薄毛に悩んでいたとされていて、紀元前1500年頃に古代エジプトで書かれた医学書であるエーベルス・パピルスには、すでに薄毛の治療法が記載されています。

2世紀のギリシャの医者ガレノスが行っていた玉ねぎ育毛法が、現代でも育毛法として取り上げられています。

ガレノスは自著「自然の機能について」でこう述べている。
玉ねぎを毛のなくなった人の頭にあてると、髪の毛が元通りになる。

引用:Asagei Plus

アメリカで話題の育毛法「オニオンジューストリートメント」とは?

育毛法「オニオンジューストリートメント」
玉ねぎを絞った汁を塗るという、オニオンジューストリートメントの研究結果が米・国立生物工学情報センター(NCBI)発表され、話題になっているのでご紹介致します。

オニオンジューストリートメントの方法

用意するもの

  • 玉ねぎ 1~3個
  • フードプロセッサー
  • ガーゼ(もしくはキッチンペーパー)
    1. 玉ねぎの水分を出すためにフードプロセッサーにかけます。
    2. フードプロセッサーで砕いた玉ねぎをガーゼ、もしくはキッチンペーパーで絞り水分を抽出します。
    3. しぼり汁(オニオンジュース)を頭皮に塗りこみ、指の腹を使って優しく円を描くようにマッサージをします。
         ※この時力を入れすぎたり、爪を立てると頭皮を傷つける原因になるので注意して下さい。
    4. 15~30分程度浸透させます。この時シャワーキャップなどで頭を覆うと浸透しやすくなります。
    5. お湯ですすいだ後にシャンプーしたら終了です。

    注意:自然の成分とはいえアレルギー反応の可能性が全くないわけではないので、使用前はパッチテストをすることをオススメします。

    タマネギによる優れた抗細菌特性が脱毛の原因の1つである頭皮の雑菌増殖や感染症を予防し、抜け毛を防いでくれると言われています。また、タマネギに含まれる硫黄が血行を促進し毛包に栄養を届けることにより育毛に効果を発揮すると言われています。

    まとめ

    玉ねぎには血流を促すことによる血行促進効果と、強力な抗酸化作用のある成分が含まれていることが分かりました。玉ねぎは身近で安価に手に入る食材なので、体内から発毛環境を整える食材として積極的に取り入れてみてもいいかもしれません。

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    本記事の寄稿者情報

    鈴木亮輔
    31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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