
あまり馴染みのないハーブの一つであるフィーバーフュー。別名ナツシロギクと呼ばれるこのハーブにはパルテノライドという成分含まれており、育毛や発毛に効果があると言われています。
目次
薄毛・育毛に効く?!フィーバーフューとは一体どんな植物か?
フィーバーフューとは、高さ30~80cmのキク科ヨモギキク属の植物で、葉や茎をハーブとして利用されています。
葉はそのまま食べたり、茎と一緒に乾燥させハーブティーなどに利用されたりしているハーブの一種です。原産地は、バルカン半島や南西アジア、カフカス地方で、現在はヨーロッパ東部からアジア西南部にかけて分布しており、北米、チリなどでは野生化したものが見られます。
日本では、園芸用や観賞用として親しまれ、白い花が夏にかけて開花することから、ナツシロギク(夏白菊)と呼ばれています。葉は緑から黄緑色で、ヨモギに似た形状をしており、強い芳香があります。
なぜフィーバーフューが薄毛・育毛に効果があると言われるか?
フィーバーフューが育毛に効果があると言われるようになった理由がパルテノライドです。このパルテノライドを使った実験が結果から、薄毛・育毛に効果があると注目されています。
パルテノライドの薄毛・育毛に関する実験結果とは?
日経新聞に掲載された、フィーバーフューに含まれるパルテノライドの薄毛・育毛効果についての記事を紹介いたします。
日経新聞に掲載された記事(2008年2月5日)の要約です。
大阪大学と医療機器開発エム・エム・ティーは、ナツシロギクの葉から抽出した成分「パルテノライド」に育毛の効果がある事を確認した。
今後、最適な投与量や価格などをつめて、育毛サプリメントとして販売する。
パルテノライドは、紫外線やストレスなどが原因で起きる頭皮の炎症で乱れたヘアサイクルを正常に戻すとみている。
男性型脱毛症の患者30人に数ヶ月間サプリメントを服用させたところ、約8割に頭頂部の毛が増えるなどの効果が見られた。
毛根がない部分では改善しない。
細くなった毛が太くなるなど健康的な成長を促す。
引用:ikutsu.com
次に朝日新聞に掲載された、フィーバーフューに含まれるパルテノライドの薄毛・育毛効果についての記事を紹介いたします。
男性型脱毛症の抑制効果
朝日新聞に掲載された記事(2008年6月5日)の要約です。
大阪大学とエム・エム・ティーが共同開発したサプリメントの主成分(パルテノライド)に男性型脱毛症の進行を抑制する働きがあることを、同大の冨田哲也助教らの研究チームがヒトの細胞を使った実験で確かめた。
近年の研究でパルテノライドには、たんぱく質「NF―kB」に結びつき、がん転移や炎症を抑える働きがあることが分かっている。
リウマチ患者にパルテノライドを与えたところ、痛みが和らいだうえに「髪の毛が太くなったり、薄くなった頭頂部にうぶ毛が生えたりした」(冨田助教)。
男性型脱毛症の原因物質とされるジヒドロテストステロン(DHT)の生成には「NF―kB」が関わっている。
研究チームは、パルテノライドがその働きを抑えることで脱毛症の進行が抑制されるとみている。
冨田助教「従来の脱毛症薬とは異なる、NF―kBという治療のターゲットが見つかった。新たな治療法への応用が期待できる。
引用:ikutsu.com
この研究では、具体的に何mg摂取したか?毛が生えたという評価はどの基準で行ったか?(面積当たりの本数の増減など)、プラシーボの可能性の有無などの詳しい研究データは公開されていません。また、その後似たような臨床研究がされたという発表もありません。
研究結果の一部、すなわちパルテノライドが脱毛症に効果的であるということは、第8回日本抗加齢学会にて学会発表もされ、その内容は優秀演題賞を受賞しています。
引用:paruteno.com
大阪大学とエム・エム・ティーの研究によりパルテノライドのAGAに対する効果について発見されたものの、現段階では未解決の部分もあります。
フィーバーフューに含まれるパルテノライドに関する発毛の研究結果が発表されていますが、研究データが公開されてなかったり、似たような臨床研究がされていないなどの点から、その本当の効果は疑問が残ると言えます。今後研究が進めばパルテノライドを使用した育毛剤が登場するかもしれません。
フィーバーフューに含まれるパルテノライドとは一体何か?
パルテノライドとはフィーバーフューの葉に含まれる成分で、育毛に限らず医療全般で注目され研究が進められている成分です。癌の転移抑制やリウマチ、関節炎、また、花粉症等のアレルギー疾患にも効果があるとされています。
フィーバーフューに含まれるこのパルテノライドが薄毛・育毛にどう作用するのか?
パルテノライドとは、タンパク質NF-KBの抑制に効果を発揮すると言われています。
NF-KBは、男性ホルモンであるテストステロンと結びついて脱毛ホルモンDHTを生成し、これが抜け毛を引き起こす原因となります。そのNF-KBを抑制してくれるとされるのがパルテノライドの効果と言われています。
薄毛・育毛対策!フィーバーフューの摂取量・飲み方
フィーバーフューの1日の摂取量
現在、フィーバーフューのお茶の摂取量は研究されておらず、目安の量は特に決められていません。
ただし、フィーバーフューには鎮痛剤や精神安定剤のような脳の情報伝達に関わる作用もあるので一度に大量を摂取するのはあまりオススメできません。
元々はお茶として親しまれていたものなので、適量を嗜む分には身体への悪影響はないかと思います。
摂取方法のコツ
フィーバーフューはハーブティーでも販売されています。味は他のハーブティーと比べると苦みやクセが強いお茶なので、他のハーブティーとブレンドしたり、蜂蜜等の甘味を加えて味を調整すると飲みやすくなります。
他のハーブティーとブレンドする場合には、カモミール・オレンジピール・ペパーミントが相性がよいと言われていますのでお試し下さい。それでも味が苦手であればサプリメントも販売されているので、そちらで摂取するのをオススメします。
フィーバーフューには副作用はあるのか?
フィーバーフューに含まれるパルテノライドは植物由来の天然成分のため、基本的には副作用の心配はないとされています。
ただし、フィーバーヒューには血液凝固を妨げる作用もあるので外科手術や歯科治療を控えている人は摂取するのを控えた方が無難です。また、キク科のアレルギーがある人は口腔内の炎症を引き起こす可能性があるので注意して下さい。
最後に
フィーバーフューに含まれるパルテノライドという成分が薄毛に効果的であるという研究結果が発表をされていますが、研究内容の詳細データが公開されていないため、具体的に何に効果があるか不確かです。
とはいえ、研究で注目されており、体質によっては薄毛に効果のあるハーブの可能性もありあります。摂取してみて、変化の様子をみてみるのもいいかもしれません。
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