
疲労回復・スタミナ増量食材としてのイメージが強いウナギには頭皮や毛髪を健康に保つ成分が豊富に含まれているとのことで調査しました。
ウナギとはどんな生き物か?
ウナギとは硬骨魚綱ウナギ目ウナギ科の魚類の総称を指します。ウナギ類は深海で産卵し、淡水域に入って成長する魚で、南北アメリカの西岸域、南アメリカ中・南部の大西洋域、アフリカ中・南部の大西洋域などを除く世界各地に分布しています。
分布の中心はセレベス海周辺などの東南アジアで、この海域から長い地質学的年代を経て分布を広げていったとされています。数は、亜種まで含めると世界で18種が認められ、太平洋には12種、インド洋には6種、両海域にまたがるもの2種、大西洋に2種確認されています。
なぜウナギが育毛に効果的な食材だと言われるか?
ウナギにはEPA、ムチン、ビタミン、亜鉛など、毛髪形成や頭皮環境を整える成分が豊富に含まれています。疲労回復やスタミナ増量などの健康効果だけでなく、体内から育毛環境をサポートする効果的な食材であると言えます。
ウナギに含まれる栄養素とその育毛効果
EPA
ウナギにはEPAが豊富に含まれています。EPAとは、魚の脂肪分に含まれている不飽和脂肪酸の一種で、血液をサラサラにし、血行を促進する効果があります。血行が促進されると頭皮の隅々まで酸素や栄養素が行き届くので、頭皮が健康な状態になり、育毛効果を促進します
ムチン
ムチンとはタンパク質の一種で体の水分を保つ働きがあります。これによりウナギは少ない水でも生きることが出来ます。また、ムチンの効果によりウナギは淡水でも海水でも生きることが出来るのです。このムチンは優れた保水力と粘膜を保護する作用があり、頭皮や毛髪に潤いを与え、健康な状態に導くことによって育毛環境を整えます。
ビタミン
ウナギはビタミンC以外のビタミンを摂取することが可能です。特にウナギに含まれるビタミンEは抗酸化作用に効果を発揮し、頭皮を若々しく健康な状態に保ちます。ビタミンB2は細胞の代謝活動を促進することで、毛根細胞の活性化を促すと言われています。
また、ビタミンAは血行を促進し、頭皮全体に酸素や栄養を運びます。このビタミンAはウナギの肝に特に多く含まれているため、肝吸いを一緒に食べるのをオススメします。
亜鉛
ウナギには亜鉛が豊富に含まれています。毛髪の大部分はケラチンと呼ばれるタンパク質から成り立っています。亜鉛にはタンパク質の吸収率を向上する働きがあるため毛髪形成に有効です。また、亜鉛には抜け毛の原因となる5αリダクターゼを抑制する作用もあります。
ウナギの一日の摂取量の目安
ウナギを食べる場合は一日100~200g程度を目安にすることをオススメします。個体差によっても違いますが、市販のウナギの蒲焼きが150g位、特大のウナギが180~200g位になります。
ウナギの旬は?
天然ウナギは例年5月頃から獲れ始めて12月には漁が終了します。ウナギは8月~12月に旬を迎えます。特に水温が下がりはじめる10月頃には、冬眠に備えてたくさん栄養を蓄え美味とされています。また、川や湖で5年から12年かけて大きく成長し、産卵のため川を下り出す「下りウナギ」もまた美味とされています。
下りウナギは体がいぶし銀色に光っているその見た目から、銀ウナギとも呼ばれます。
養殖ウナギの旬は一般的には5~8月の夏ごろが旬と言われることもあります。しかし、ビニールハウスで温度管理されて育てられるので特に旬は決まっておらず、一年中美味しく食べることが出来ます。
まとめ
最近では日本で一番多く消費されているニホンウナギが、絶滅危惧種に指定されるなど、年々貴重な食材になっているウナギ。食べる際は、肝吸いや骨せんべいなどにして、ウナギを丸ごと食べるようにすると、より栄養を摂取することができると思います。
[in_link url=”https://hamilton-journal.com/%E8%96%84%E6%AF%9B%E8%82%B2%E6%AF%9B%E3%81%AB%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%81%AA%E9%A3%9F%E3%81%B9%E7%89%A9/” date=”both” excerpt=”show” title=”” label=”関連記事” label_color=”orange”]