ビタミンB6やL-リジンが豊富なチーズは薄毛対策の強い味方

ビタミンB6やL-リジンが豊富なチーズは薄毛対策の強い味方

種類が豊富で、様々な料理に利用されているチーズには、育毛・薄毛対策に有効なビタミンB6やL-リジンを豊富に含んでいたのでその効果を調査しました。

チーズとはどんな食べ物か?

育毛・薄毛対策に効くチーズ
チーズとは、牛・水牛・羊・山羊などの家畜から得られる乳を原料とし、乳酸発酵や柑橘果汁の添加で乳酸化した後に加熱や酵素添加によりカゼインを主成分とする固形成分であるカードと、液体成分であるホエーに分離して脱水した乳製品の食品の一種を指します。

乳脂肪を分離して作られるバターと並び、家畜の乳の保存食として牧畜文化圏で重要な位置を占めてきた食材です。

なぜ育毛や薄毛対策にチーズが有効だと言われているか?

なぜ育毛や薄毛対策にチーズが有効だと言われているか?
チーズは身体に必要な栄養素の多くがバランスよく含まれている食べ物と言われており、タンパク質やビタミン、ミネラルといった必須栄養素が豊富に含まれています。
特に育毛に有効な成分として注目すべきなのが、 ビタミンA ビタミンB6 L-リジンです。

ビタミンA

チーズにはビタミンAが豊富に含まれています。このビタミンAは皮膚や粘膜を健康な状態に保ち、頭皮の乾燥を防ぐ役割があります。

チーズに含まれるビタミンAを摂取することによって、髪の毛が生成される土台である頭皮を潤いのあるみずみずしい状態に保ち、フケやかゆみといった頭皮のトラブルを防ぎます。

ビタミンB6

髪の毛は、90%以上をケラチンというタンパク質によって構成されています。このケラチンはタンパク質が体内でアミノ酸に分解されて、そこから作られる成分です。
ビタミンB6は食事等から摂取したタンパク質をアミノ酸に分解する作用があり、髪の毛の形成をサポートします。

ビタミンB6を摂取することで髪の毛を作るために必要なタンパク質の代謝や、頭皮の新陳代謝がよくなり、髪が健やかに育つ環境を向上させます。

L-リジン

チーズに含まれているL-リジンは、体内で生成することのできない必須アミノ酸の一つで、髪の主成分であるタンパク質であるケラチンの生成をサポートする働きや、肝機能・免疫力の向上などの効果があります。

このL-リジンは必須アミノ酸の中でも充足率が低いアミノ酸なので、意識して補う必要があります。近年の研究により、ミノキシジルやフィナステリドと、L-リジンを併用するとそれらの育毛効果をさらに高めるということが判明しています。

育毛・薄毛対策だけではない!チーズの健康効果とは?

育毛・薄毛対策だけではない!チーズの健康効果
チーズは育毛・薄毛対策に効果的な食材と言うことが分かりましたが、このチーズには育毛・薄毛対策以外にも様々な健康効果を発揮します。

ダイエット効果

チーズは製造工程で、カゼインと呼ばれる物質ができます。このカゼインが乳酸菌の力が加わるとカゼンペプチドというアミノ酸が複数結合したものに生まれ変わります。カゼインペプチドには、内臓脂肪を分解する働きがあり、ダイエット効果があると言われています。

アンチエイジング効果

様々なチーズの種類の中でも特に青カビによって作られるチーズは高い抗酸化作用があります。人は生活している中で活性酸素を発生させてしまいます。活性酸素は通常、細菌やウイルスを除去する免疫力向上としての働きをしますが、増えすぎると健康な細胞や遺伝子を攻撃してしまいます。

健康な細胞が攻撃されると肌の老化現象を引き起こすだけでなく、がんや動脈硬化といった様々な疾患を引き起こす原因にもなってしまいます。

青カビのチーズを食べることで、活性酸素を除去し体内を若々しく、健康な状態に保ちます。

チーズにはどんな種類があるのか?

チーズの種類
チーズには以下のような様々な種類があります。

フレッシュタイプ (クリームチーズ・マスカルポーネ)

熟成させないチーズのことで、乳に乳酸菌や酵素を加えて固めて、水分をとると白い固まりができます。

このタイプは他のチーズと比べて水分が多く、粒状あるいはペースト状をしており、軽い酸味とさわやかな風味が特長です。そのまま食べられる、くせのないチーズです。

白カビチーズ (カマンベール)

表面が白いカビでおおわれているチーズのことを指します。白カビを表面に繁殖させて熟成させます。 切断した内部はクリーム色で、熟成が進むにつれて表皮に赤茶色の斑点が出てきて、中身がやわらかくなり、とろりと流れ出すほどになります。

カビチーズ (ゴルゴンゾーラ)

白カビと同じくカビを使うタイプですが、このタイプはチーズの中の方から熟成していきます。作り方は、青カビは空気が必要なので、固めて水を切った乳(カード)に青カビをまぶしてからチーズの形を作ります。

こうするとチーズの内部に不定型な隙間ができて、青カビはその隙間にそって繁殖するので、切り口 はちょうど大理石のような模様になります。
青カビタイプのチーズ(ブルーチーズ)は風味が強烈で味も濃厚、かなり塩味が強いのが特長です。

セミハードチーズ(ゴーダチーズ)

セミハードタイプとは、チーズを作る工程の中で、プレスして水分を38~46%と少なくした、比較的硬い(半硬質)チーズです。

ナチュラルチーズの中でも保存性が高く、日本でも馴染みのあるチーズで、くせがなくて食べやすいチーズです。なお、熟成期間は短いもので製造後3~6ヵ月、長いもので1年ぐらいになります。

ハードチーズ(チェダーチーズ・パルミジャーノレッジャーノ)

ハードタイプとは、製造過程でセミハードタイプのチーズよりももっと水分を少なくした(水分が38%以下)、大きく重量のあるチーズです。だいたい1個で20kgから、重いもので130kgもあります。

セミハードタイプよりも熟成期間が長く、6~10ヵ月ぐらいじっくりと寝かせるため、非常に硬質で、濃厚な旨みのあるチーズに仕上がります。なお、通常は製造後6~8ヵ月、長いもので1年ぐらいが食べ頃になります。

育毛・薄毛対策する上でチーズを摂取する注意点とは?

育毛・薄毛対策する上でチーズを摂取する注意点
チーズには薄毛・育毛対策に有効なビタミンA、ビタミンB6、L-リジンだけでなく、タンパク質、カルシウム、亜鉛なども豊富に含まれている食材です。

しかし、いくらチーズが薄毛・育毛対策に有効とはいえ、過剰摂取は健康を損ない、逆効果になる恐れもあります。チーズはカロリーが高く、食べ過ぎると肥満を招く恐れがあります。肥満になれば血行不良や代謝の低下を招き、健康だけでなく頭皮環境にも悪影響を及ぼします。

また、チーズを過剰摂取すると、白内障になるリスクがとても高くなるという結果が研究により証明されています。
チーズは食べ過ぎることなく、適量の摂取を心掛けることをオススメします。

チーズはどのように保管すればいいのか?

チーズの保管方法は、チーズのタイプによって少し異なっています。それぞれのチーズにあった方法で保存することにより、美味しさや風味を最後まで楽しむことができます。

フレッシュタイプ

フレッシュタイプのチーズは、チーズの入っていたパッケージに入れて冷蔵庫で保存し、開封後1週間以内に食べきるようにして下さい。また、冷蔵は厳禁です。

白カビタイプ

このタイプのチーズは乾燥厳禁です。チーズの切り口をしっかりとラップで包み、さらにジッパー付きのビニール袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存して下さい。
また、湿らせて固く絞ったキッチンペーパーでチーズを包み、密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するという方法もあります。

青カビタイプ

青カビタイプのチーズも、白カビタイプ同様乾燥は厳禁です。保存方法は白カビタイプと同じように保存します。

また、青カビタイプのチーズの切り口をラップで包んで密閉するとやや黄灰色になりますが、空気に触れるとまた青カビが活性化され、元の青緑色に戻ります。
青カビは繁殖力が強いので、他の食品に移らないよう注意が必要です。

セミハードタイプ

セミハードタイプのチーズは、切り口をラップでぴったりと密閉し、湿度の高い冷蔵庫の野菜室で保存して下さい。フレッシュタイプや白カビタイプの保存ほど神経質になる必要もありませんが、2、3週間で食べきるようにして下さい。

ハードタイプ

ハードタイプのチーズはセミハードタイプと同様に保存します。上手に保存すると熟成がさらに進み、風味が増します。

【豆知識】日本でのチーズの歴史とは?

日本での本格的なチーズ製造は、明治8年北海道開拓庁、九重勧業試験場で練乳とチーズを試作したのが始まりと言われています。次いで明治37年には函館のトラピスチヌ修道院がチーズを製造しました。

昭和3年には北海道製酪販売組合連合会(現 雪印メグミルク株式会社)がチーズの試作を開始し、翌年の昭和4年には4930ポンドのブリックチーズを製造、ピメントを加えてスプレッドタイプにしてびん入りで発売しました。

その後、昭和7年には北海道の遠浅地区にチーズ専門工場を設立して本格的な生産を開始し、昭和9年にはプロセスチーズ450gを発売したのですが、当時の生産量はわずか20~30トン足らずでした。

ピザやケーキといった料理にチーズを使う習慣が定着していくにしたがって総消費量は伸びていき、昭和50年には63.000トンもの総消費量にまで増えたそうです。

最後に

チーズは育毛・薄毛に効果のあるビタミンA、ビタミンB6、L-リジンが豊富に含まれている食材であるということが判明しました。食べ過ぎには注意し、適度な量で摂取することで育毛対策に繋がると言えます。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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