大豆イソフラボンが豊富に含まれる「きな粉」の薄毛効果の実力とは

大豆イソフラボンが豊富に含まれる「きな粉」の薄毛効果の実力とは

きな粉には育毛環境を体内から整える大豆イソフラボンという成分が多く含まれています。大豆イソフラボンの薄毛に対する効果と、美味しい摂取方法を調査しました。

きな粉とは何か?

きな粉とは
きな粉は炒った大豆の皮を剥いて挽いたきな粉のことです。加熱の工程を加えているので大豆特有の臭みが抜け香ばしい香りがします。語源は「黄なるきな粉」で、黄なきな粉とも書きます。

ただし、きな粉は黄色ばかりのきな粉とは限らず、原料によっては「青きな粉」「ウグイスきな粉」など呼ばれることもあります。きな粉は栄養価の高い大豆をすり潰してきな粉状にしているので、大豆の栄養素を丸ごと効率よく摂取することができます。

なぜきな粉は育毛に有効な食材と言われているか?

なぜきな粉は育毛に有効な食材なのか
きな粉には豆腐の約5倍ものイソフラボン含まれていると言われています。AGA(男性型脱毛症)の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンTH(テストステロン)が5αリダクターゼ(還元酵素)の働きにより変換され誕生します。

これが髪の成長を抑制し、抜け毛の原因となります。大豆イソフラボンには女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあり、過剰な男性ホルモンを抑えDHTの生成を抑制することで抜け毛を減らします。

また、ホルモンバランスの調整だけでなく自律神経を整える働きもあり代謝が促され、頭皮環境の向上に繋がります。

大豆には髪の材料となるタンパク質をはじめ、髪の合成を促進するビタミンやミネラルも豊富に含まれています。また体内でDHA・EPAに変換されるリノレン酸も含まれていて、血液の循環を高め血行促進の効果を発揮します。さらに大豆にはタンパク質を髪に変える働きを持つ亜鉛も含まれています。

イソフラボンとは何か?

イソフラボンとは何か?
イソフラボンとは、大豆のえぐみ成分の一つと考えられており、ダイズイン、ゲニスチン、グリシチンなどの成分の総称して指します。イソフラボンは大豆の中にわずか0.2~0.4%程度しか含まれていない貴重な成分で、胚芽(胚軸)の部分に集中的に多く含まれているのが特徴です。

イソフラボンは葛の根にも含まれ、アルファルファや赤クローバーにも認められるとされますが、日常的に摂取できる食材としては「大豆」だけと言えます。

きな粉は抜け毛を減らし、毛髪を形成する上で必要な栄養素を豊富に含む食材であると言えます。

育毛以外のきな粉の健康効果は?

きな粉には育毛や薄毛対策の効果以外にも健康効果があります。

体内の老化を食い止める

体内の老化の2大原因と言われているのが「酸化」と「糖化」です。糖化とは体内のたんぱく質が糖と結びつくことで、糖化したたんぱく質をAGEs(イージーイーズ)と呼びます。このAGEsの量は高い血糖値にどれだけの時間さらされたかで決定します。

つまり、糖化を防ぐにはAGEsを多く含む食事を避け、急激な血糖値の上昇や高い血糖状態を避けることがポイントになります。きな粉には食物繊維と大豆オリゴ糖を含み、これらが血糖値の急上昇を抑えます。

美肌効果

大豆イソフラボン体内でコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すために美肌効果が期待できます。

貧血の防止

きな粉には鉄分を豊富に含んでいます。鉄分は赤血球のヘモグロビン構成成分となり、全身に酸素を運びます。また、きな粉には銅や葉酸など、貧血に関わる栄養素を含んでいるので、貧血予防に効果を発揮します。

きな粉を使ったオススメ育毛レシピ

きな粉末であるきな粉はドリンクや水分の多いものと混ぜると食べやすくなり、効率的に栄養素を摂取することが出来ます。簡単に調理できるきな粉を使ったレシピを紹介します。

コップに注がれたきな粉ミルクと大豆のアップ写真
きな粉ミルク

  1. マグカップなど耐熱カップに牛乳200mlを入れます。
  2. 電子レンジで1分加熱します。
    ※ 温度が足りない場合は10秒ずつこまめに加熱するようにしてください。
  3. そこへ大さじ1杯のきな粉を入れてかき混ぜたら完成です。
    ※甘みが足りない場合は砂糖や蜂蜜を入れて調整して下さい。

甘酒バナナきな粉スムージー

  1. 甘酒100cc、牛乳もしくは豆乳100cc、バナナ1/2本(40~50gくらい)、きな粉小さじ1杯を用意します。
  2. ①の材料をミキサーで攪拌すれば完成です。

きな粉ヨーグルト

  1. プレーンヨーグルト(無糖)1パックにきな粉大さじ3杯を入れます。
  2. ①にオリゴ糖を適量入れます。
  3. かき混ぜれば完成です。

きな粉を摂取の際の注意点とは

きな粉を摂取の際の注意点
きな粉のカロリーは大さじ1杯(約7g)で約30calと意外と高く、食べ過ぎによるカロリーオーバーには注意が必要です。1日の摂取量の目安としては大さじ1~2杯程度が最適とされています。一回で多く摂取するより、毎日少しずつ摂取していくことが大切です。

最後に

きな粉はあくまで栄養補助の1つの手段であり、飲むだけで直接的な発毛効果はありません。しかし、抜け毛を減らし毛髪形成に関与する栄養成分が豊富に入っていて、尚且つ手軽に購入できる食材なので、育毛環境サポート食材として積極的に摂取してもいいかもしれません。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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