
秋の味覚の代表的食材のさつまいもには抜け毛を防止する成分が含まれているとのことで調査しました。
目次
さつまいもとはどんな食材か?
さつまいもとは、ナス目ヒルガオ科サツマイモ属のつる性の植物のことを指し、塊根を食用にしています。世界には3000~4000種もの種類があると言われていますが、日本ではその中の数十種類が栽培されています。
さつまいもはやせた土地でも栽培が可能な植物で、各地で起こる凶作や飢饉を度々救ったことから栽培が奨励され全国に普及しました。それと同時に品種改良も進んで様々な品種が誕生し現在に受け継がれています。
さつまいもの歴史は?
メキシコ中央部からグアテマラ辺りの中南米が原産地と言われています。紀元前3000年頃にはメキシコなど熱帯アメリカで栽培されていて、紀元前1000年頃にはポリネシアにも伝わったとされています。
ヨーロッパへはコロンブスによってもたらされましたが、気候が合わずあまり普及しなかったと言われています。その後、インドや東南アジアに伝わり、16世紀の終わり頃に中国へ伝播しました。さらに17世紀初頭に中国から沖縄を経て鹿児島に伝わってきました。
なぜさつまいもが薄毛対策食材と言われているか?
さつまいもに含まれているβカロチンが体内でビタミンAに変わります。このビタミンAと豊富な食物繊維が育毛に効果的であると注目されています。
ビタミンA
ビタミンAは高い抗酸化作用があり、皮膚や粘膜を丈夫に保ち、新陳代謝を促進させる効果があります。
また、ビタミンAには頭皮の環境を防ぎ、適度な皮脂を保つという働きも持ち合わせています。頭皮も皮膚の一部なので、この効果により頭皮を健康的な状態に導き、育毛環境をサポートします。
食物繊維
さつまいもには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は直接的な発毛効果はありませんが、腸内環境を整える効果を発揮します。腸内の環境を整えることにより、体の錆の原因となる活性酸素の発生を抑制することに繋がります。
また、血行を促す効果もあり、頭皮の隅々に酸素や栄養を行き届かせることができます。育毛対策には腸内の環境を整えることも大切であると言えます。
ビタミンA・食物繊維以外で育毛に効果的なさつまいもの栄養素は?
ビタミンC
さつまいもにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはストレス軽減に欠かすことの出来ないビタミンの一つで、ストレスを軽減することによって抜け毛を抑制することができます。また、加熱してもほとんど破壊されないという特徴があるので調理にも向いています。
ビタミンE
ビタミンEは若返りのビタミンとも呼ばれています。頭皮と毛髪の老化を防ぎ、若く健康な状態を保ちます。
頭皮を健康に保つビタミンAやビタミンC、腸内環境を整える食物繊維を豊富に含むさつまいもは育毛サポート食材と言えます。
美味しいさつまいもの見分け方とは?
さつまいもは張りがあり、均一な色味をしているものが良品とされています。また購入の際は傷やシミ、しわがないものを選ぶようにして下さい。
また、表面に蜜が浮いて固まってきているものは糖度が高いと言われているので、甘いさつまいもが好きな方はここも注目して選ぶことをオススメします。
さつまいもの保存方法は?
さつまいもは低温と乾燥に弱いので、冷蔵庫には入れず新聞紙で包み、風通しの良い冷暗所で保存して下さい。13~16℃くらいが最適と言われています。
また、芋掘りなどで入手した新鮮なさつまいもは、収穫直後に食べるよりも5~10日ほど風通しの良い場所で陰干ししておいた方が甘みが増すと言われています。
美味しいさつまいもの調理法とは?
さつまいもにはアクがあります。これは皮の下に多く含まれているので、少し厚めに皮を剥くことをオススメします。
また、さつまいもは加熱するとでんぷんが糖に変わり甘みが増します。糖度を高めたい場合は65℃~75℃くらいの低温でじっくり加熱するとより強く甘みを出すことができます。
最後に
さつまいもには直接的な発毛効果のある物質は含まれておりません。しかし、ビタミンAが頭皮環境を整え、食物繊維が腸内環境を整えることによって、間接的に育毛環境をサポートする食材であると言えます。
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