アスタキチンサンが豊富に含まれる鮭の育毛効果とは?

アスタキチンサンが豊富に含まれる鮭の育毛効果とは?

スーパーなどで手軽に手に入る鮭ですが、その鮭に含まれるアスタキチンサンの育毛効果に注目が集まっています。

鮭とはどんな魚か?

背びれが見えている鮭
鮭とはサケ目サケ科の淡水魚で、全長1m程の大きさになります。体は長い紡錘形をしており、尾びれの近くに油びれがあるのが特徴です。

背側は暗青色、腹側は銀白色をしていて、北太平洋を広く回遊しています。産卵期には遡河(そか)し、孵化(ふか)した幼魚は河を下り、海に出ます。成魚になると再び母川に戻ってきて産卵をします。

なぜ鮭が育毛に効果的だと言われているか?

鮭の育毛効果
鮭にはアスタキチンサンという成分が含まれており、これが育毛に効果があると注目されています。アスタキチンサンとは赤色の天然色素の1つのことです。

鮭は赤身の魚と思われがちですが、実は白身魚です。鮭が海で海老の仲間やオキアミを食べた際、鮭の体内にこのアスタキチンサンが蓄積し、身をオレンジ色に変化させます。

鮭に含まれるアスタキチンサンの育毛効果とは?

鮭に含まれるアスタキチンサンの育毛効果

高い抗酸化力

このアスタキチンサンには細胞の老化を防ぐ、強力な抗酸化力があり、その力はビタミンEの500~1,000倍、ベータカロテンでは約40倍と言われています。

この抗酸化力により活性酸素を除去するため、体内や頭皮の老化、または髪の毛の成長を阻害するのを防ぎ、育毛をサポートする体内環境作りに役立つと言われています。

IGF-1を増加させる

アスタキチンサンには知覚神経を刺激し、インスリン様成長因子である成長因子IGF-1を増やす効果があります。このIGF-1は髪の毛が成長するシステムである毛母細胞を刺激して、細胞分裂を促し、育毛に効果的と言われています。

疲労回復効果

アスタキチンサンには疲労回復にも効果を発揮します。リラックスした状態で眠りにつくことができ、髪が成長する睡眠時間の質を高めます。

アスタキチンサン以外の鮭に含まれる育毛有効成分とは?

アスタキチンサン以外の鮭に含まれる育毛有効成分

ビタミンB群

鮭には豊富なビタミンB群が含まれています。
ビタミンB群は髪の主成分であるケラチンを合成したり、毛母細胞の分裂を促したりと育毛に関係する重要なビタミンです。

アミノ酸

鮭はアミノ酸が豊富な上、バランス良く含有しています。
髪の毛の99%を占めるとされるケラチンというタンパク質は18種のアミノ酸で構成されており、そのすべてをバランスよく含んでいる鮭は育毛にとって理想的な食材と言えます

鮭を選ぶ上での注意点とは?

鮭を選ぶ上での注意点

鮭は世界的に需要があることから養殖が盛んに行われてますが、産地によってはダイオキシンなどの有害物質の濃度が高かったり、色を濃くするため餌に色素を混ぜたりするなど劣悪な商品も流通していると言われています。天然のものであれば比較的安全ですが、養殖の場合、どこで養殖されたかを確認して下さい。

目安としては、アラスカ産と記載されているものは天然の可能性が高く、アトランティックサーモンと記載されているものは養殖の可能性が高いと言われています。多少高価であっても天然ものを食べることをオススメします。

一日摂取の理想量

アスタキサンチンの効果を十分に享受するには1日最低3mg、推奨6mg摂るのが良いとされています。これは紅鮭であれば100gに含有されている量と同じです。この100gというのは切り身一切れの平均的な量となります。

食べる際の注意点

食べる際の注意点
アスタキサンチンは脂溶性物質なので、油と一緒に調理すると吸収率が高まりますが、脂と一緒に流れ出してしまうのが欠点です。

サーモンのムニエルやホイル焼きにして食べる調理法がオススメです。また、同じ抗酸化作用のある食材と一緒に摂取すると相乗効果で効果が倍増します。

全国の鮭の消費量

全国の鮭の消費量
都道府県民1人が1年間に何切れの鮭を消費しているかというデータがあります。ベスト3とワースト3は以下のとおりです。
(※平成28(2016年)のデータで、1切れは70gで換算しています。)

トップ3

  1. 岩手県 19.0切れ
  2. 佐賀県 16.1切れ
  3. 秋田県 16.1切れ

ワースト3

  1. 高知県 4.5切れ
  2. 福井県 4.8切れ
  3. 三重県 5.0切れ

全国平均は9.0切れになっています。

まとめ

サーモンを食べる事で直接的に発毛に繋がるということはありません。サーモンに含まれるアスタキチンサンの効果により、育毛をサポートする環境作りには効果的な食材であるということが言えます。AGA(男性型脱毛症)の治療と、体の健康向上を同時に目指すのが大切であると思います。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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