
ハワイのお土産でマカダミアナッツ入りのチョコレートが有名ですが、このマカダミアナッツには頭皮環境を整え、育毛をサポートする成分が豊富に含まれています。
目次
マカダミアナッツとはどんな食材か?
マカダミアナッツとは、オーストラリア原産のヤマモガシ科の常緑樹であるマカダミアの殻果のことです。マカダミアナッツは独特の歯ごたえがあり、淡白な味と豊かな香りから世界中で高い人気があります。
そのままはもちろんですが、チョコレートでコーティングされたものや、クッキーやケーキの材料にも利用されています。マカダミアナッツナッツはダイエットや美容・健康効果も期待できると言われ、ナッツを圧搾して作られるマカダミアナッツオイルも食用やマッサージオイルとして使用されます。
日本では英語の発音に近いマカデミアナッツと呼ぶこともあります。マカデミアはオーストラリアの化学者であるジョン・マカダム博士にちなんで命名されました。
マカダミアナッツに含まれる主な栄養素とは?
マカデミアナッツには脂質・たんぱく質・炭水化物の3大栄養素に加え、各種ミネラル、ビタミン、食物繊維、抗酸化物質がバランスよく含まれています。また、マカダミアナッツに含まれている油分の大部分は、体にいい油とされている不飽和脂肪酸です。
特にマカダミアナッツにはパルミトレイン酸を豊富に含んでおり、これは植物の中ではマカダミアナッツが唯一含有しているという特徴があります。
マカダミアナッツには育毛・薄毛対策に効くどんな成分を含んでいるか?
マカダミアナッツには以下のような育毛・薄毛対策に有効な成分を豊富に含んでいます。
オレイン酸
オレイン酸は不乾性油で蒸発しにくく保湿力が高い油です。マカダミアナッツには皮膚の潤いを与えるオレイン酸が約41%も占めています。
このオレイン酸が乾燥から頭皮を守り、健やかな状態に保つ効果を発揮します。また、キューティクルの痛みによる枝毛や切れ毛、パサつきなどの毛髪トラブルにも効果的と言われています。
さらにオレイン酸は不飽和脂肪酸の中でも、最も酸化されにくく、体内では活性酸素と結びついて過酸化脂質を作りにくいため、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病の予防にも効果があるとされています。
パルミトレイン酸
植物の中で唯一マカダミアナッツに含まれているのがパルミトレイン酸です。
このパルミトレイン酸は、人間の皮膚に含まれている成分によく似ていて、皮膚の老化と関係の深い脂肪酸(加齢と共に減少する脂肪酸)を補う働きがあります。
さらに、血管や皮膚の再生・修復機能も高める働きもあります。発毛の土台となる頭皮に潤いを与え、健康的な状態に導くことで薄毛改善のサポートに効果が期待できます。
良質なタンパク質
タンパク質は毛髪・筋肉・爪などを生成するために使われる大事な栄養素の一つです。マカダミアナッツに含まれるタンパク質は、必須アミノ酸(体内で合成できないため食品から摂取する必要があるアミノ酸)が、最適な量ですべて含まれています。
ビタミン・ミネラル
マカダミアナッツはビタミンE・ビタミンB群・ナイアシン・葉酸、カルシウム・カリウム・リン・セレニウム・マグネシウムなど、多種類のビタミンとミネラルを含んでおり、これらのビタミン・ミネラルは、抗酸化・血行促進・代謝促進に作用します。
抗酸化作用により頭皮を若々しく保ち、血行促進効果で頭皮全体に発毛に必要な栄養素を行き届かせ、代謝促進効果によって発毛を促します。
マカダミアナッツがどのように薄毛・育毛に効果を発揮するのか?
便秘の予防・改善
マカダミアナッツに含まれるオレイン酸は小腸で消化・吸収がされにくく、そのまま大腸に届いて腸管を刺激し、腸の働きを促進します。
また、大腸に到達したオレイン酸は便をスムーズに移動させ、排出を促す潤滑油的な作用もします。便秘を予防し、改善することは健康効果だけでなく、実は間接的な育毛・薄毛対策にも繋がっています。
腸内環境を整えることで、老化や抜け毛の原因となる活性酸素の発生を良くすることができ、育毛や発毛に必要な栄養素を効率的に体内に吸収することができます。
血行促進効果
マカダミアナッツに含まれているパルミトレイン酸は血行促進効果があります。また、オレイン酸には血液をサラサラにする効果があり、血流の流れをスムーズにします。
この効果から血行が促進され、冷え症を改善、代謝向上に効果があると言われています。
パルミトレイン酸を摂取することで、血管が柔軟になり血液がスムーズに流れるようになると、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞など生命の関係する、重要疾患を予防することができます。
育毛において、血行が促進され、血液がスムーズに流れるようになることによって、頭皮の隅々まで育毛に必要な栄養素を行き届かせることができ、発毛環境を整えることができます。
美肌保持効果
オレイン酸とパルミトレイン酸の両方を豊富に含むマカダミアナッツは、皮膚や角質の乾燥からくる肌のゴワつきを予防・改善し、柔らかくハリのある肌を保つ効果があります。
頭皮も皮膚の一部であり、発毛の土台となる大切な場所です。この頭皮を潤いのある柔軟な状態に保つことによって、健康的な毛髪の形成をサポートします。
薄毛・育毛環境を向上させるマカダミアナッツを摂取する上でのポイントや注意点は何か?
マカダミアナッツは比較的カロリーが多いナッツなので補助的な栄養摂取に用いるのがオススメです。
マカダミアナッツを選ぶ際は、油や塩、バターなどで加工されいるとニキビなどの肌荒れや、肥満の原因となるので、なるべく加工されていないものを選ぶようにして下さい。
またマカダミアナッツを食べる時はゆっくり、しっかりと咀嚼して食べるようにすることで、消化・吸収の効率が上がります。
マカダミアナッツは基本的には消化の悪い食べ物なので、出来るだけ胃腸に負担をかけないような食べ方を意識することが大切です。さらに吸収率を上げたい場合は、牛乳と一緒に摂取するようにして下さい。
牛乳にはタンパク質の吸収率を上げる効果があると言われており、一緒に食べることで効果を高めることができます。
育毛対策のための適切なマカダミアナッツの摂取量
マカダミアナッツの過剰摂取は逆効果になります。摂取のし過ぎにより肥満を招いてしまいます。また、マカダミアナッツの食べ過ぎは腹痛の原因にもなり得ます。
これは、ナッツを食べ過ぎることで腸内の脂肪分と水分が分離してしまうことで引き起こされます。マカダミアナッツは一日5~6粒程度の摂取に留め、食べ過ぎないように注意して下さい。
豆知識!マカダミアナッツの歴史とは?
マカダミアナッツが最初に確認されたのはオーストラリア東海岸の亜熱帯森で、1857年に発見された比較的歴史の浅いナッツと言われています。
ただ、発見以前に先住民族であるアボリジニの人々はマカダミアナッツを食しており、記録にはないだけで食用としての歴史は短くないと推定されています。
最後に
マカダミアナッツには直接的な育毛・発毛成分は含まれていませんが、頭皮や毛髪に関係する成分が豊富に含まれていることが分かりました。育毛環境サポートとして捉え、食べ過ぎには注意しながら、日々の食生活からの薄毛対策にに取り入れてみてもいいかもしれません。
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