海藻のめかぶに豊富含まれるフコダインの育毛効果を徹底分析

海藻のめかぶに豊富含まれるフコダインの育毛効果を徹底分析

ぬるぬる食材である、海藻のめかぶには育毛に効果のあるフコダインという成分が含まれているとのことで調査しました。

めかぶとは何か?

めかぶ
めかぶとは、付着器のすぐ上にある折れ重なって厚いひだ状になっている部分のことを指します。付着器とはワカメの海底や岩場にしっかりと海藻を固定するための、植物における根にあたる部分のことです。

ワカメは海藻なので根はありませんが、めかぶはワカメの根元部分と表現されることがよくあります。ここはワカメの生殖細胞が集まり栄養素が凝縮されている部分にあたります。めかぶはネカブ、ミミ、カブ、メヒビなど様々な呼び名があり、各地方によって独自の加工法・調理方法で食されています。生の状態では茶褐色のめかぶですが、90℃以上で5秒程ボイルすると褐色の色素が壊れて瞬時に鮮やかな緑色に変色します。

めかぶに含まれるフコダインの育毛効果とは?

めかぶに含まれるフコダインの育毛効果

めかぶには、ぬるぬるを作り出す成分でもある フコダインが豊富に含まれています。中でも昆布由来のフコイダンは、髪の毛の毛母細胞、特に髪の成長因子に働きかける効果があるといわれています。

さらにフコイダンには発毛を促す IGF-1 FGF-7を増やす働きもあると言われ、めかぶは育毛効果が期待できる食べ物と言えます。

フコダインとはどんな成分か?
研究室にビーカーやシリンダーが置いてある画像

フコイダンとは、海藻のネバネバした成分に含まれる食物繊維のことです。もずく、わかめ、めかぶ、昆布などに多く含まれています。フコイダンの特長として、種類が様々で効果も全く異なってくることが挙げられます。つまり、もずくから抽出したフコイダンと、ワカメから抽出したフコイダンは別物であるということです。

めかぶに含まれる成分にはどんなものがあるか?

めかぶには甲状腺ホルモンの原料となるヨード(ヨウ素)、ナイアシンが含まれています。またフコキサンチンとカロテノイドの一種や食物繊維、カルシウムも豊富に含まれており、育毛以外にも健康効果が期待できます。

育毛以外のフコダインの健康効果

育毛以外のフコダインの健康効果

血圧を予防する効果

めかぶに含まれるフコステロールには、血圧低下作用が確認されています。植物ステロール自体は体内にほとんど吸収されないため、副作用の心配がありません。また、めかぶに含まれるアルギン酸は、体内のナトリウムと結合しアルギン酸ナトリウムとなり体外へ排出されます。高血圧の原因となるナトリウムを排出するため、血圧を安定させる効果が期待されます。

コレステロール値を下げる効果

めかぶには食物繊維の一種であるアルギン酸が含まれています。アルギン酸は、一緒に摂取した食物中のコレステロールを包み込み、そのまま体外へ送り出す働きがあります。この働きにより、腸でのコレステロール吸収が妨げられ血中のコレステロール値が下がります。また、フコステロールにもコレステロールの吸収を阻害する働きがあります。

胃の健康を保つ効果

フコイダンはピロリ菌が胃壁に付着することを阻止し、胃潰瘍や胃炎を予防するだけでなく、できてしまった胃潰瘍を修復する働きもあります。

代謝を促進する効果

めかぶに含まれるヨウ素(ヨード)は体内に吸収されると、主にホルモンであるチロキシンやトリヨードチロキシンの材料になります。このホルモンの働きは明確にされていませんが、主にたんぱく質の合成や酵素の作用に関係すると考えられています。

めかぶに含まれているヨウ素(ヨード)には、基礎代謝を促したり、酸素消費量を増加させたりと細胞の新陳代謝を活発にするため、成人では基礎代謝を促進し美しい肌に導いたり疲れを解消する働きがあります。

体臭や口臭を予防・抑制する効果

体臭の原因は体内のアンモニアなどの成分です。めかぶに含まれるフコイダンアルギン酸はアンモニアを包み込み、体外へと排出してくれる働きがあるといわれています。

また、アルギン酸には唾液の分泌を促進させる効果があり、口臭の原因になる口内細菌の繁殖を抑制します。

めかぶのオススメの食べ方とは?

めかぶのオススメの食べ方
食べる際は納豆やキムチと一緒に食べると相乗効果が得られるとされているので、一緒によく混ぜて食べることをオススメします。

また、スープなどにすることもめかぶの栄養素を取りこぼすことなく摂取できます。ヌルヌルが苦手という場合はめかぶ茶がオススメです。

めかぶを摂取する際の注意点とは?

めかぶを摂取する際の注意点

注意したいのは、めかぶを摂り過ぎると、ヨウ素を過剰に摂ることになり、甲状腺の機能が逆に低下してしまう危険性もあると言われています。食べ過ぎには注意して、適量を摂るように心がけてください。

1日の摂取量:めかぶは1日7g食べれば効果がでると言われていて、一週間に2~3回の摂取が望ましいとされています。

めかぶの歴史

めかぶの歴史
古くからめかぶの素干しが食用とされることがありましたが、処理が面倒ということもあり、多くはそのまま捨てられていました。

しかし、大宝律令が出来た時代の賦役令(ぶやくりょう)によると、貢納する海藻の中に「マナカシ(当時のめかぶの呼び方)」と記載されているため、8世紀初頭にはすでにワカメの葉状体と同様に食用にされていたものと考えられています。めかぶは、健康に良い海藻として重宝され、古くから民間薬としても使用されていました。最近になり、めかぶには葉状体よりも多量に健康上有効な成分が含まれていることがわかり、食材として利用されるだけでなく、粉末や錠剤として健康食品の仲間に取り入れようとする傾向が出てきています。

まとめ

海藻類の中でもとりわけフコダインの含有量が多いめかぶは、健康や育毛にとても有効な食材と言えます。AGA(男性型脱毛症)を抑える効果までは期待できないですが、積極的に摂取することによって髪の成長・補修に役立つと言えます。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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