かぼちゃの種に含まれるリグナレンの薄毛改善とは?

かぼちゃの種に含まれるリグナレンの薄毛改善とは?

スーパーで手に入りやすい野菜の一つであるかぼちゃの種には薄毛の原因を阻害する効果があるということで調査しました。

かぼちゃとはどんな野菜か?

かぼちゃ
かぼちゃとはウリ科カボチャ属に属する果菜の総称です。原産は南北アメリカ大陸で、中国、インド、ウクライナ、アフリカなどが主要産地になっています。果実を食用とし、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類を多く含む緑黄色野菜です。かぼちゃには「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の3つ種類があります。

一般的に流通しているのは西洋かぼちゃで、ホクホクとして甘味が強いのが特徴です。
日本かぼちゃは食感がねっとりとしていて和食向きと言われています。1960年代頃までは食卓によく登場しましたが、その後は西洋かぼちゃが主流になりました。

ペポかぼちゃというにはいろいろな色や形があり、「そうめんかぼちゃ(金糸うり)」や「ズッキーニ」もこの仲間に属します。このほかにもいくつか種類がありますが、多くは飼料用や観賞用として用いられています。

なぜかぼちゃの種に育毛効果があると言われているか?

かぼちゃの種の育毛効果
かぼちゃの種に期待される薄毛対策効果は5αリダクターゼの阻害作用です。

かぼちゃの種にはポリフェノールの一種であるリグナンという成分が含まれています。これは、イソフラボンと同じように女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをして、脱毛の原因となるジヒドロテストステロンの分解を助けると言われています。

女性ホルモンは毛髪の状態を整えたり、髪を生やす効果があると言われているため、AGA(男性型脱毛症)にとって有効と考えられます。また、リグナンは抗酸化作用・抗炎症作用がある他に、前立腺肥大を抑制する効果や骨粗しょう症を予防する効果があると言われています。かぼちゃの種には、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれており、育毛環境を整えます。

かぼちゃの種に含まれるビタミンとミネラルの含有量は?

かぼちゃ100gあたりのビタミン

成分名
含有量
一食あたりの目安
ビタミンA
330μg
221μg
ビタミンE
4.9mg
2.2mg
ビタミンB1
0.068mg
0.32mg
ビタミンB2
0.09mg
0.36mg
ナイアシン
1.50mg
3.48mg
ビタミンB6
0.22mg
0.35mg
葉酸
42μg
80μg
パントテン酸
0.62mg
1.5mg
ビオチン
1.70μg
17μg
ビタミンC
43mg
33mg

かぼちゃ100gあたりのミネラル

成分名
含有量
一食あたりの目安
ナトリウム
1mg
1000mg
カリウム
450mg
833mg
カルシウム
15mg
221mg
マグネシウム
25mg
91.8mg
リン
43mg
381mg
0.5mg
3.49mg
亜鉛
0.3mg
3mg
0.07mg
0.24mg
マンガン
0.13mg
1.17mg
セレン
1μg
8.3μg

かぼちゃにはリグナレン以外にも頭皮環境の向上や、毛髪に関係する成分が多く含まれていると言えます。

育毛以外のリグナンの健康効果とは?

リグナンの健康効果
薄毛の原因に関与する5αリダクターゼを阻害したり、強い抗酸化作用を発揮するリグナレンには様々な健康効果もあります。

  1. 悪玉コレステロールを減らす
  2. 抗アレルギー作用
  3. 高血圧予防
  4. 肝機能改善
  5. 骨粗しょう症予防
  6. 動脈硬化予防
  7. 前立腺肥大を抑制する効果

リグナレンは様々な健康効果が期待できる成分だと言えます。

かぼちゃの種の摂取方法とは?

かぼちゃの種の摂取方法
かぼちゃを購入し、種を取り出して食べる方法をご紹介致します。

  1. かぼちゃから種を取り出す。
  2. 良く水洗いをし、ぬめりを取る。
  3. 日光に当てて乾燥させるか、すぐに食べたい場合はレンジで少しずつ加熱して水分を飛ばす。
  4. 油をひいたフライパンで弱火で炒める
  5. 少し焦げ色が付いたら完成です。

種はオリーブオイルと塩で炒って食べても美味しく食べられるので、オススメです。

摂取する上での注意事項とは?

かぼちゃの種を摂取する上での注意事項

種子は脂肪分が多く、カロリーが高いため、食べ過ぎると逆に悪玉コレステロールを増やしてしまいます。1日10粒程を目安に取り入れ、食べすぎには注意が必要です。

種以外の実や皮に含まれる育毛に有効な栄養素とは?

かぼちゃの種以外の実や皮に含まれる育毛に有効な栄養素

種はどちらかといえば、脱毛をブロックするために働きますが、皮を含むカボチャの果肉は健康な髪を育みます。

ベータカロテン

ベータカロテンは体内に取り込むと、必要な分だけビタミンAとして働きます。ビタミンAは、正常な細胞分裂を促して頭皮の荒れを防ぎ、髪の成長を促します。不足すると、頭皮が硬くなったり吹き出物ができたりする原因になります。

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンを産み出すために不可欠な栄養素です。皮膚や粘膜を強くして、毛が生えやすい柔軟な頭皮に整えます。

ビタミンE

抗酸化作用があり、血液をサラサラにして血管の保護や血行を促します。中でも、カボチャに含まれるビタミンEの含有量は野菜の中でトップクラスを誇ります。

ビタミンB1・B2、カルシウム、鉄などや良質な食物繊維もバランスよく含まれており、丈夫な髪を育てるために必要な栄養素がカボチャには豊富です。ビタミンEは、油と一緒に調理すると体内への吸収率が高くなります。

かぼちゃの歴史とは?

かぼちゃの歴史

日本かぼちゃの原産地は中央アメリカから南アメリカ北部の熱帯地方とされています。
16世紀中頃(1541~1550年)、カンボジアに寄港したポルトガル船によって大分県にもたらされました。かぼちゃという名前の由来は「カンボジア」が訛って「かぼちゃ」という名前になったと言われています。

現在、主流となっている「西洋かぼちゃ」は、原産地が中央アメリカから南アメリカの高原地帯で、日本へは19世紀中頃にアメリカから伝わったと言われています。栽培が本格的に始まったのは明治時代になってからで、東北や北海道などで生産が増えていきました。「ペポかぼちゃ」は北アメリカ南部が原産地で、西洋かぼちゃより少し遅れて日本に入ってきました。

まとめ

かぼちゃの種には薄毛対策に有効なリグナレンという成分を含み、実には毛髪や頭皮環境に関係する成分が豊富に含まれていました。インターネットや、一部のスーバーなどでも購入可能なので、薄毛対策に取り入れてみてもいいかもしれません。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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