
ミノキシジルは薄毛対策をしている方であれば馴染み深い成分で、薄毛ケアで取り入れている方も多いと思います。
このミノキシジルには2つのタイプに分かれます。
1つは頭皮に直接塗布して発毛を目指すもので、もう1つは錠剤を服用して中から発毛を目指すものです。ここで疑問に感じるのが、『どちらの方が効果の期待が出来るのか?』だと思います。
今回は塗り薬と飲み薬の効果の違いや特徴を解説していきます。
目次
ミノキシジルとは
ミノキシジルは1960年代にアップジョン社(現ファイザー)が創製した薬です。
開発当初は高血圧患者に向けての血管拡張剤として用いられてきました。
その後、偶然ミノキシジルの発毛効果が発見されて開発された後、育毛剤やAGA(男性型脱毛症)の治療薬として用いられています。
塗るミノキシジルと飲むミノキシジルの特徴について
育毛剤と使用されるミノキシジルは大きく分けて“塗るタイプの製品”と、“治療薬として内服するもの”があります。それぞれの特徴について解説していきたいと思います。
塗るタイプのミノキシジルの特徴
現在、日本国内で発売されているミノキシジルと配合した塗るタイプの製品は、大正製薬株式会社から販売されている“リアップ”と、アンファー株式会社から販売されている“メディカルミノキ5”の2種類があります。
どちらも第一類医薬品に分類されているので、ドラッグストアや購入する際は薬剤師さんがいる時にしか買うことが出来ませんが、内服薬のようにクリニックで処方してもらわないことと比較すると手軽に取り入れられると言えます。
ドラッグストアで購入する場合は、陳列されている空箱をレジに持って行って購入の意思を伝えた後、薬剤師さんによって使用上の注意や説明を受けた後で購入可能です。
この外用薬は液体になっていているので頭皮に塗りやすい特徴を持っています。
飲むタイプのミノキシジルの特徴
内服薬のミノキシジルは基本的には専門のクリニックの診察を受けてから医師によって処方されます。内服のミノキシジルは濃度の違うもので何種類か用意されています。
その中から医師の処方によって個人に適切な濃度の薬が処方されます。
用法・用量は医師の指導の元で適切に使用することが大切になります。
塗るミノキシジルと飲むミノキシはジルの効果について
塗るミノキシジルと飲むミノキシジルの効果の違いについて解説していきます
塗るミノキシジルの効果
塗るタイプのミノキシジルは抜け毛を防止し、太い毛を育てる効果が期待できます。
中には発毛が実感したという方のコメントも見かけるので、体質によっては髪を生やす効果も期待できると言えます。
効果はすぐに出るものではないので最低でも3ヶ月くらい、できれば半年は継続しての使用が望ましいと言えます。
12週間使用すると、半数以上の使用者に効果が感じられるという意見もありますが、それでも残りの半数の人は効果を感じなかったという意見もあり、塗るミノキシジルの効果については個人差と言うしかありません。
飲むミノキシジルの効果
内服薬のミノキシジルを服用した場合、まず成分が体内に吸収されます。
その後血液によって全身に運ばれ、作用します。
血液によって全身に巡り、体内から効果を発揮させる為外用薬より高い効果を期待できます。
ただし、効果が高い分副作用のリスクも伴います。
効果は塗るミノキシジルよりも、飲むミノキシジルの方が高いと考えられます。
しかし効果が高い分、副作用のリスクも伴います。
塗るミノキシジルと飲むミノキシジルの副作用について
双方の副作用について解説致します。
塗るミノキシジルの副作用
塗るミノキシジルは重大な副作用の報告はありませんが、頭皮や髪がべとつくことと、使った後、頭皮が熱く感じるといった使用感の面で悩まされる方が多いようです。
また、体質によっては頭皮にかゆみが生じてしまう場合もあるようです。
ただ頭皮のかゆみに関しては、ミノキシジルそのものが影響したのではなく一緒に配合されているアルコールが影響していることも考えられます。
またこれ以外の副作用としては、眠気、倦怠感、頭痛、体重増加、むくみなどの症状も出る可能性があります。
飲むミノキシジルの副作用
ミノキシジルを内服薬で使用した場合、副作用の多くで挙げられるのは体毛が濃くなることです。ミノキシジルを内服すると、体内に吸収された後血液に乗って全身を駆け巡ります。
その際、血管は全身を巡っている訳ですから全身にも影響を及ぼします。
その結果腕や足などの体毛が濃くなるといった症状が現れるのです。
また、顔や足のむくみが現れる場合もあります。
ミノキシジルは血管拡張効果があるので血行が良くなり、低血圧になることがあります。低血圧は不整脈や倦怠感、頭痛・肩こりなどの体調不良を起こすことがあります。
肝臓への影響が考えられますが、ミノキシジルを飲むとγ-GTPとGPTという数値が上昇すると言われており、この数値が高いと肝機能に異常があるとみなされます。
しかし、これは市販の風邪薬などでも同様に上昇する数値であり、ミノキシジルに限らず飲み薬全般の副作用と言えます。
まとめ
今回は塗るタイプのミノキシジルと、飲むタイプのミノキシジルを比較しました。
効果に関しては飲むタイプのミノキシジルの方が強いと考えられます。
ただし効果が高い分、副作用の影響も懸念されます。
飲むミノキシジルを使用する場合は、体調の変化も気を付けて用法・用量を守って正しく使用することが大切です。
また、体内のミノキシジル濃度を一定に保つためにも、一定の時間に薬を飲むことが大切です。
ミノキシジルの錠剤は一部個人輸入店でインターネット購入が可能です。
ただし、適切な濃度が分からないということと、偽薬の可能性もあるので専門医に処方された薬を服用することをおすすめします。