あなたのAGA進行レベルは?!ハミルトン・ノーウッド(N-H)分類で薄毛の進行を把握

あなたのAGA進行レベルは?!ハミルトン・ノーウッド(N-H)分類で薄毛の進行を把握

ざっくり要約3ポイント

1:人種によりハミルトン・ノーウッド分類と高島分類の2つ薄毛進行の分類法がある。
2:あくまでAGAの進行を測る1つのモデルパターンに過ぎない。
3:薄毛の進行が軽度の方がAGA治療で毛量が回復する可能性が高い。

AGA(男性型脱毛症)は進行性の病気です。ハミルトン・ノーウッド分類とは、そのAGAによる薄毛の進行レベルを図説した物です。ハミルトン・ノーウッド分類がどのような物で、薄毛の進行をどのように把握して薄毛治療に活かすべきかをこのページでは解説していきたいと思います。

なお、AGA(男性型脱毛症)に関しての詳細はこちらを参考にしてください。
AGA(男性型脱毛症)とは?症状や仕組み原因を解説

ハミルトン・ノーウッド(N-H)分類とは

ハミルトン・ノーウッド(N-H)分類
アメリカのハミルトン医師が、薄毛の進行に規則性があることを発見しパターン分類表を作成しました。その後、ノーウッド医師がそのパターン表を改訂をして完成させたものが、AGA(男性型脱毛症)の進行レベルを図表にしたハミルトン・ノーウッド(N-H)分類です。要は開発者と改定者の2名の名前がそのまま使われているわけです。なお、このモデルは欧米人の薄毛の進行をモデル化した物なので、日本人のAGAの進行とは少し異なるので注意が必要です。

なお、ハミルトン・ノーウッド分類の進行レベルはI型からVII型の7レベルに分類されています。それでは細かくそのI型~VII型までを解説していきたいと思います。

初期段階:Ⅰ型

前頭部の生え際から髪の後退が始まるものの、見た目にはAGA(男性型脱毛症)の症状が顕著に現れていない状態。

初期段階:Ⅱ型

前頭部の生え際(M字)の両端部分の髪が脱毛して地肌が露出し始めます。外見にもAGA(男性型脱毛症)の症状が現れ始めます。
※Ⅱa型は前頭部からの脱毛が進行した場合です。

中期段階:Ⅲ型

前頭部の生え際(M字)の両端部分の脱毛が進行して地肌の面積が増えます。また顕著に見た目にAGA(男性型脱毛症)の症状が確認できます。
※Ⅲa型は前頭部からの脱毛が進行した場合です。

中期段階:Ⅳ型

前頭部の生え際(M字)の両端部分の脱毛面積が更に広がり、更に頭頂部の脱毛も起こり始めるため毛量が減少して地肌が露わになります。外見からも前頭部と頭頂部に顕著に症状が現れます。
※Ⅳa型は前頭部からの脱毛が進行した場合です。

中期段階:Ⅴ型

前頭部の脱毛が進行してM字が無くなりおでこの面積が広くなった状態です。また前頭部の中心にはまだ髪が一部残っている状態です。
※Ⅴa型は前頭部からの脱毛が進行した場合です。

後期段階:Ⅵ型

前頭部と頭頂部には太い髪が残っておらず産毛や細い髪の毛がまばらに見られる状態、顕著に薄毛の症状が確認できます。

後期段階:Ⅶ型

前頭部と頭頂部には産毛に見られず、側頭部と後頭部以外には髪が残っていない状態。

高島分類とは

前述したハミルトン・ノーウッド分類は欧米人の薄毛モデルだった為、そこに皮膚科医の高島厳先生が日本人向けにした薄毛進行モデルを追加した物が高島分類です。

この高島分類は頭頂部から薄毛が進行するパターン「Vertex(頭頂部)」をハミルトン・ノーウッド(N-H)分類に追加したモデルです。欧米人に比べ、日本人を含めた黄色人種にはこの頭頂部から薄くなるケースが多いため、「Vertex(頭頂部)」という図の青枠部分を追加したモデルを指します。

その為、ハミルトン・ノーウッド分類と高島分類が別物と思われがちですが、あくまでも高島分類は欧米人モデルのハミルトン・ノーウッド分類に日本人モデルの「Vertex(頭頂部)」を追加したものです。

ハミルトン・ノーウッド分類や高島分類のAGA治療への活用

AGAは進行性であるにも関わらず、髪の毛が生え変わる回数には限界があることを鑑みると、より症状が軽微なうちにAGA治療を開始した方がその効果が出やすいのは明白です。その為、これからAGA治療を検討している方は、自分の薄毛レベルがどの段階にあるのかをハミルトン・ノーウッド分類や高島分類を活用して事前に確認しておきましょう。

・初期段階(Ⅰ型~Ⅱ型)
→内服薬によるAGA治療を実施した場合、あまり時間をかけず元の毛量に戻る可能性が高い。

・中期段階(Ⅲ型~Ⅴ型)
→内服薬によるAGA治療を実施した場合、毛量の回復にも時間がかかり、元の毛量の6割~8割程度までしか回復しない可能性が高い。

・後期段階(Ⅵ型~Ⅶ型)
→内服薬によるAGA治療をを実施した場合、毛量が回復しない場合がある。

まとめ

あくまでもハミルトン・ノーウッド(N-H)分類や高島分類は薄毛の進行パターンの1つのモデルなので、自分がどのレベルかで悲観したり喜んだりする必要はありません。また、仮に素人目で後期段階(Ⅵ型~Ⅶ型)と認識していても、医師の診察では、細かい髪の毛が実は結構生えていて治療で元の毛量などに戻るケースもあるようです。

本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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