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AGA治療薬ミノキシジルの効果や特徴について 

AGA治療薬ミノキシジルの効果や特徴について 

ミノキシジル(Minoxidil)とはAGA(男性型脱毛症)の治療薬の成分です。
日本以外では「Rogain(ロゲイン)」の商品名で販売されていて、ミノキシジルは成分の名称になります。
ミノキシジルには外用薬と内服薬の2種類があり、購入できるのは外用薬のみになります。
日本でのミノキシジル外用薬は、大正製薬から発売されている「リアップ」シリーズとアンファー株式会社から販売されている「スカルプD メディカルミノキ5」の2種類のみになります。

ミノキシジルについて

ミノキシジルの開発経緯

ミノキシジルは1960年代アップジョン社(現ファイザー)が創製した薬で、当初は高血圧患者に向けて血管拡張剤として用いられました。
臨床実験の際、副作用として多毛症の症状が現れる可能性があることが分かり、ミノキシジルには髪の毛を育成し脱毛症を回復させる効果があることが発見されました。
それがミノキシジルが薄毛治療薬としてのはじまりです。
1980年代にアップジョン社が脱毛症の治療薬としてミノキシジル2%含有の「Rogain(ロゲイン)」として販売を開始しました。

ミノキシジルの定義

ミノキシジル(Minoxidil)はアップジョン社(現ファイザー)が開発した「成分名」です。
「Rogain(ロゲイン)」、「リアップ」、「スカルプD メディカルミノキ5」は商品名になります。

ミノキシジルは「育毛剤」ではない

「え?ミノキシジルって育毛剤に使われているんじゃないの?」
と驚かれた方もいるかもしれません。ミノキシジルは正式には髪の毛の発毛を促す「発毛剤」に分類されます。
「育毛剤も発毛剤も似たようなものじゃないの?」と思われる方も多いと思いますが、「育毛剤」と「発毛剤」は薬機法によって明確に区別されています。

薬機法での区別(一部抜粋)

●医薬品

人又や動物の身体の構造や機能に影響する目的で、機械器具等でないもの
(「医薬部外品」「化粧品」「再生医療等製品」以外)

●医薬部外品

・吐き気などの不快感を抑え、口臭や体臭を防止するもの
・あせも、ただれなどを防止するもの
・脱毛を防止し、育毛あるいは除毛をするもの
(「医薬品」「化粧品」「再生医療等製品」以外。)
上記を目的とし、人体に対する作用が緩和なもの。

●化粧品

清潔、美化、魅力、容貌、のために、皮膚あるいは毛髪の健やかな状態を維持する目的で、人の身体へ使用される物で、作用が緩和なものをいう。
(「医薬品」「医薬部外品」「再生医療等製品」以外。)
薬機法で定められた医薬品として承認されるには、厳しい審査があり、申請から許可まで何年もかかるものです。それらをクリアして初めて人体に影響を与えることができる「医薬品としての発毛剤」と言えるようになります。
ミノキシジルは発毛効果について承認を受けた医薬品ですので、「発毛剤」になります。

上記参照 「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」 第一章 総則 第二条

ミノキシジルには外用薬と外用薬がある

ミノキシジルには外用薬と内用薬があります。

外用薬

ミノキシジル外用薬は「リアップ」や「スカルプD メディカルミノキ5」でご存知の方も多いかと思いますが、薬剤師が常駐する薬局やドラッグストアでOTC薬(薬剤師から書面などでの説明を受け、使途目的が適切であると判断された場合に購入できる薬)として販売されています。
また、最近ではAmazonや楽天などの通販サイトでも購入できます。
この事からもミノキシジル外用薬は手軽に購入ができるので、薄毛対策として取り入れるのであれば継続しやすいのが魅力と言えます。

内用薬

ミノキシジルにはタブレット(錠剤)型の内服薬もあります。ミノキシジルタブレットなので略してミノタブと呼ばれることもあります。
ミノキシジルタブレットは国内での製造販売の承認がないため、薬局やドラッグストアで購入することはできません。

一部個人輸入をしているネットショップで購入できるところもありますが、個人輸入代理業者を介して購入、服用することは決して安心安全とは言えません。

育毛・発毛効果がありますが、その反面副作用もあるので自己判断による安易な購入は控えた方が賢明と言えます。
ミノキシジルタブレットは、クリニックによっても異なりますが、AGA・薄毛治療の専門医に処方してもらえます。その際、薄毛の状態には個人差があるので、ミノキシジルの濃度は個人により異なります。

ミノキシジルの用法・用量

ミノキシジル外用薬の場合、1日2回、朝晩に記載の用量を守って塗布して下さい。
タイミングとしてはドライヤーなどを使って髪や頭皮が乾いている状態で使用するのが望ましいです。
また、ミノキシジル内服に関しては、空腹時・アルコール摂取時・激しい運動した後を除き、特に飲むタイミングは決まっていないものの毎日同じ時間に飲むことが大切です。
同じ時間にミノキシジルを摂取することによって体内の血中濃度を一定に保つ事ができ、継続的に効果を発揮することができます。

外用薬、内服薬いずれも一度に飲む量を増やしたからといって効果が上がったりするわけではありません。
内服の場合、何らかの副作用がでる可能性もあるので、一回飲み忘れたからといって次の日に倍量を飲むことは絶対にしないでください。

AGA(男性型脱毛症)のメカニズム

まず、男性の睾丸や副腎で作られる男性ホルモン(テストステロン)が頭髪の毛根付近にある5αリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変換されます。
それが頭頂部や前頭部に存在するアンドロゲンレセプター(アンドロゲン受容体)と結合することで毛母細胞の細胞分裂を抑制してヘアサイクル(毛周期)を乱して短命化します。

ヘアサイクル(毛周期)とは髪の毛が生まれて、育ち、活動を停止し、抜け落ちて、また生えてくるという髪の一生の事です。

通常は「5年(成長期)→退行期(2~3週間)→休止期→抜ける→最初に戻る」というサイクル繰り返しています。
しかしAGAになると髪の成長期がどんどん短くなり最終的に「成長期(1ヶ月)→退行期(1週間)→休止期→抜ける→最初に戻る」程に短くなります。

ヘアサイクル(毛周期)が短くなることで抜け毛の量は増加し、髪の毛が育つ期間も短くなるので細く短いまま抜けてしまいます。
そして最後は50回の生え代わりの寿命を使い果たし髪の毛が生えてこなくなります。

ミノキシジルが発毛を促進させるメカニズム

AGA(男性型脱毛症)の治療に使用されるミノキシジルの発毛のメカニズムを解説していきます。
まず、ミノキシジルは髪の毛が作られる場所である毛包に直接作用します。
毛包の最深部には毛球という部分があり、ここには毛乳頭とそれを取り囲むように毛母細胞が存在しています。
毛乳頭は毛母細胞に「細胞分裂して髪の毛を作って!」と指令をだす部分です。
その指令を毛母細胞がキャッチして細胞分裂が起こり髪の毛が生えてきます。

ミノキシジルは成長因子の分泌を促します。この成長因子が毛母細胞に刺激を与え、細胞分裂を促進させることによって発毛を促します。

効果に関しての注意点

AGA(男性型脱毛症)に使用されるミノキシジルの注意点を解説していきます。

初期脱毛がある

ミノキシジルをAGA(男性型脱毛症)の治療で取り入れた直後、抜け毛が増える場合が
あります。これは初期脱毛と呼ばれる症状で発毛には欠かせない症状です。
この初期脱毛は毛周期(ヘアサイクル)と大きく関係しています。
ヘアサイクルは、成長期→退行期→休止期の順番でグルグル回っていますが、休止期から成長期へのサイクルを促すという段階で、成長の終わった髪の毛を押し出し、新たに健康的な髪の毛が生える準備を始めます。これが、初期脱毛というわけです。
単に髪の毛が抜けた、という訳ではなく、次の新しい髪の毛が生えてくる準備段階というこなので抜け毛が多くても心配することはありません。
初期脱毛で抜ける毛は細くて短くいのも特徴です。

ミノキシジルの効果に関して

AGA(男性型脱毛症)の治療に使われるミノキシジルの効果に関する指標の一つに、公益社団法人日本皮膚科学会が策定した男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインがあります。
このガイドラインはAGA(男性型脱毛症)における様々な治療法の効果や安全性を加味した上で、A、B、C1、C2、Dの5段階の推奨度が設定されています。

推奨度A:ミノキシジルの外用

・形状:液体
・効果:毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を促進
・副作用:頭皮の発疹、かゆみ、低血圧症、めまい、動悸など
・入手方法:皮膚科やAGA専門クリニックでの処方
(リアップやスカルプD メディカルミノキ5は薬局で入手可能)
・相場:1本6,000円前後(2~3ヶ月分)

推奨度D:ミノキシジルの内服

・形状:錠剤
・効果:血管拡張薬として開発され有効成分を錠剤の内服薬にしたもの。外用薬のリアップよりも高い発毛効果を得られるが、副作用と有効な臨床試験が日本にはまだない。
・副作用:低血圧症、体毛の成長、肝臓障害
・入手場所:AGA専門クリニックでの処方
・相場:10,000円前後(治療面積により異なる)

ミノキシジルの内服はなぜD判定なんでしょうか??
鈴木亮輔
現在の最新のAGA治療病院であればフィナステリドの次にスタンダードな治療薬といえます。
フィナステリドは抜け毛の予防する効果に対し、ミノキシジルは現状日本で唯一髪が生えることが実感できる薬です。
しかし、有効な臨床試験が日本にはまだないため、推奨度はDとなっています。
なるほど!

まとめ

AGA(男性型脱毛症)の治療薬として一度は名前を聞いたことがあるミノキシジル。
今回は内服薬と外用薬の特徴をそれぞれ解説しました。
フィナステリドは抜け毛を予防するいわば防御の役割を果たす治療薬ですが、ミノキシジルは毛包に作用することで毛母細胞の細胞分裂を促進させ発毛を促す、攻めのAGA(男性型脱毛症)治療薬と言えます。
ミノキシジルは個人輸入のサイトで購入も可能ですが、自分に最適な薬の濃度も分からない上に、偽造の可能性もあることを考えるとおすすめは出来ません。
最悪命に係わる事態になっても、医師から薬を処方されている訳ではないので自己責任になってしまいます。

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