豆乳が薄毛対策に効果的?! 豆乳に含まれるイソフラボンの効果とは

豆乳が薄毛対策に効果的?! 豆乳に含まれるイソフラボンの効果とは

大豆の栄養素をギュッと凝縮した豆乳。豆乳にはイソフラボンが豊富に含まれており、このイソフラボンが薄毛・育毛対策に効果を発揮するとの噂が巷で流れているため、その事実を調査してみました。

薄毛・育毛に効く?!豆乳とは一体何か?

沢山の大豆のアップ画像
豆乳とは、大豆を見ずに浸してすり潰し、水を加えて煮詰めたものを絞って抽出される液体のことを指します。牛乳に似た白濁色をしており、古くから母乳や牛乳の代用として使用されてきました。また、この豆乳に海水からとれる塩化マグネシウムを主成分とする食品添加物である「にがり」を加えると豆腐に、加熱させ大豆の植物性タンパク質を熱凝固させると湯葉(ゆば)を作りことができます。

豆乳には大豆特有の青臭さがあり、この風味を飲みづらいと感じる人は意外に多かったりします。

なぜ豆乳が薄毛や育毛に効果あり!と言われているのか?

豆乳はホントに薄毛に効く?
豆乳は、髪や健康的な頭皮を作るうえで欠かすことの出来ないタンパク質や、血液中で、酸素を運ぶ役割を果たすヘモグロビンを作るミネラルの一種である、鉄分を豊富に含んでいます。育毛・薄毛対策において特筆すべきは、豆乳に豊富に含まれているイソフラボンです。このイソフラボンが抜け毛を減らし、薄毛に効果を発揮します。

イソフラボンとは一体何か?薄毛改善にどう効果を発揮するのか?

イソフラボンとは、主に大豆の胚芽に多く含まれるフラボノイドの一種で、大豆の「えぐみ」の原因物質として知られてきました。豆乳にはこのイソフラボンが豊富に含まれています。まず、イソフラボンに関する研究結果を報告します。

フィナステリドには、テストステロンからより活性の強いジヒドロテストステロンに変換する5αリダクターゼという酵素を阻害する作用がありますが、イソフラボンにも同じような作用があります。

引用元

国立研究開発法人国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ

DHT(ジヒドロテストステロン)がAGA・薄毛を引き起こすメカニズム

DHT(ジヒドロテストステロン)とは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素によって変換されて誕生します。このDHT(ジヒドロテストステロン)が毛乳頭細胞の受容体(レセプター)と結合してしまうと、ヘアサイクル(髪の毛の一生)の期間をどんどん短くしてしまい、大量の抜け毛、そして薄毛の状態をを引き起こします。その為、このDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制することが薄毛やAGAを予防する為に重要な要素といえます。

イソフラボンのAGA・薄毛改善効果

フィナステリドとは薄毛治療薬として使用されているプロペシアの主成分であり、DHT(ジヒドロテストステロン)の発生を抑制することでAGA・薄毛を改善させる効果のある薬です。豆乳に含まれているイソフラボンはこのフィナステリドと効果のレベルは異なりますが、同様の作用を発揮します。つまり豆乳に含まれるイソフラボンを摂取することで5αリダクターゼという還元酵素を阻害することで、テストステロンが抜け毛を引き起こす原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることを防ぎ、結果的にAGAや薄毛を予防してくれます。

豆乳で薄毛改善!豆乳を摂取する上での注意点やポイントは?

豆乳を摂取する上での注意点やポイント

豆乳を摂取する上での注意点は?

豆乳に含まれるイソフラボンはAGA・薄毛の原因となる5αリダクターゼという酵素を阻害し、抜け毛を防ぐことで薄毛改善に効果があることが分かりました。しかし、イソフラボンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きを持っています。豆乳と大量に飲みすぎると、胸がわずかに膨らみ体つきがふっくらと女性的になったり、生殖器機能の低下・性欲減退など、男性に女性ホルモンを投与した場合と同様の作用が起こってしまう場合もあります。

豆乳やイソフラボンの適切な摂取量は?

上記の作用が起こるのは豆乳を大量に飲んだ場合のトラブルです。一日に必要とされるイソフラボンの摂取量は40~50mgとされています。これは、無調整豆乳であればコップ3分の2杯、調整豆乳であればコップ一杯が目安です。一度に大量に摂取するのではなく、毎日少しずつ摂取することが大切です。

薄毛・育毛対策する上での豆乳の選び方とは?

豆乳には大きく分けて「無調整豆乳」「調整豆乳」の2種類があります。「無調整豆乳」「調整豆乳」のそれぞれがどのようなものかを紹介していきます。

無調整豆乳

無調整豆乳とはその名の通り、一切調整を加えていない豆乳のことで、大豆を絞って抽出された状態そのままの豆乳です。大豆固形分8%以上、大豆タンパク質3.8%以上含んでいて、原料は基本的に大豆と水だけで作られているものが無調整豆乳として分類されます。

調整豆乳

無調整豆乳は大豆特有の青臭さがあり苦手な人は飲みにくいかと思いますが、これを抑え、飲みやすく調整したものが調整豆乳と呼ばれています。見た目は無調整豆乳よりも薄く、白っぽい色でさらっとしています。飲みやすさに加え、カロリーが低いのもこの豆乳の特徴です。無調整豆乳は大豆固形分6%以上、大豆タンパク質3%以上含み、砂糖、塩、植物油脂などを加えているものと定義されています。

AGA・薄毛対策にオススメなのは無調整豆乳?調整豆乳?

育毛・薄毛対策目的で豆乳を摂取するのであれば、大豆の栄養素がより強い無調整豆乳をオススメします。無調整豆乳にはイソフラボンの含有量が多いことに加え、調整豆乳と比べて若干、亜鉛を多く含んでいることもポイントと言えます。

豆乳嫌いでもこれなら飲める!オススメの豆乳の飲み方とは?

オススメの豆乳の飲み方
豆乳はコーヒーと混ぜてソイラテにすると、大豆特有の青臭さが緩和され飲みやすくなるかと思います。それ以外の豆乳の美味しい飲み方をご紹介します。

豆乳+100%フルーツジュース

豆乳と100%ジュースを1:1で混ぜて飲んでみてください。フルーツの甘さと香りが豆乳の飲みにくさを緩和します。ジュースであれば、お好みで味を変えることができ、豆乳のイソフラボンだけでなくフルーツのビタミンも同時に摂取することができます。

豆乳+フルーツ酢

豆乳とフルーツ酢を混ぜると、とろみが出てきてヨーグルトのようになります。混ぜる分量の目安は豆乳:フルーツ酢が3:1位がオススメです。酢の酸っぱさが青臭さを消して飲みやすくなります。酢に入っているアミノ酸も同時に摂取することができます。

豆乳+味噌

豆乳に味噌を加え、野菜、肉、魚をお好みで加えて煮込むだけで簡単にスープを作ることができます。味噌も大豆からできているのでイソフラボンを含んでおり、二つの食材からイソフラボンを摂取することができます。豆乳嫌いでも、寒い日にホッと癒される味です。

豆乳以外でイソフラボンを接種する方法

豆乳がどうしても好きになれない方に向けて、豆乳以外でもイソフラボンを含む食品を紹介していきます。イソフラボンが豊富に含まれている食品は以下のものが特にオススメです。

きな粉

木のお椀に盛られたきな粉のアップ画像
きな粉の育毛効果を紹介している詳細ページ
きな粉は炒った大豆の皮を剥いて挽いた粉のことです。加熱の工程を加えているので大豆特有の臭みが抜け香ばしい香りがします。大豆の栄養素を丸ごと効率よく摂取することができ、大さじ1杯(6g)に約15.6mgのイソフラボンが含まれています。

納豆

納豆のアップ画像
納豆の育毛効果を紹介している詳細ページ
納豆もきな粉同様、大豆食品の一つで、大豆を茹でて発酵させた食べ物です。納豆1パック当たり(50g)には約65mgと豊富にイソフラボンが含まれています。納豆にはイソフラボン以外にもナットウキナーゼが含まれており、血液をサラサラにして血行を促進させ、頭皮の隅々まで育毛や発毛に必要な栄養素を行き届かせます。

最後に

豆乳にはイソフラボンが豊富に含まれており、これがAGA・薄毛の原因である5αリダクターゼ酵素を阻害し、抜け毛を防ぐということがわかりました。豆乳と何かを混ぜて、味を変えて飽きないようにしながら毎日の育毛対策に取り入れてみてもいいかもしれません。

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本記事の寄稿者情報

鈴木亮輔
31歳独身。趣味はPCの自作と猫カフェ巡り。新宿のIT会社に勤務するサラリーマンです。20代中盤から徐々に抜け毛が増えて薄毛(M字部分)になり始め、長年に渡り自身で育毛剤を自作するなどの抜け毛や薄毛の改善方法を模索した実体験や、AGAクリニックの通院体験を活かして記事の執筆をしています。薄毛に悩む人は一人でも減ることを祈って、薄毛や育毛対策に有効となる情報を発信をしていきます。
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