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タバコと薄毛の関係性「タバコで薄毛が進行する」の噂の真偽に迫る

タバコと薄毛の関係性「タバコで薄毛が進行する」の噂の真偽に迫る

元々タバコは健康を害すると言われることが多く、そのことから薄毛の原因になると考えている人は多いかもしれません。
実際は薄毛の原因になるのか、喫煙者にとっては気になるところかと思います。
そこで今回はタバコが薄毛を招くと考えられているメカニズム、タバコをやめたら薄毛が解消できるかなど、調査した結果を報告します。

タバコとは

タバコ自体は紀元前5000~3000年頃に南米のアンデス山脈で栽培されたのが起源とされている歴史ある植物で、ナス科タバコ属に属しています。
成長すると茎は直立しておよそ2m程の背丈になり、30~40枚程度の葉を付けます。
このうち約60%が葉タバコとして利用されます。

タバコの主な成分

タバコの煙には以下のような成分が含まれています。

  • アンモニア
  • エンドトキシン
  • 窒素酸化物
  • タール
  • ニコチン
  • ヒ素
  • アセトアルデヒド
  • フェノール類

また、発ガン物質として以下の成分も含まれています。

  • アクロレイン
  • カドミウム化合物
  • クマリン
  • シアン化水素
  • ダイオキシン
  • クロロエチレン
  • ベンゾピレン

タバコが髪に悪影響を与えるという理由

タバコが髪に悪影響を与えると言われている理由には以下の4つが考えられます。

  • AGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンを増加させる
  • 血流を悪くし、頭皮や髪の健康に必要な酸素や栄養が頭全体に行き届きにくくなる
  • 肝臓の代謝機能が低下し、髪や頭皮に栄養が行き届きにくくなる
  • 髪を育てる働きをするビタミンが失われる

AGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンを増加させる

タバコにはAGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンと呼ばれる強力な男性ホルモンを増加させるとされています。

まず、ジヒドロテストステロンについておさらいしておきたいと思います。
AGA(男性型脱毛症)の始まりは、睾丸や副腎で作られるテストステロンという男性ホルモンが出発点になります。
このテストステロンは全身を血液で回りながら男性らしい筋肉や骨格を作る役割を果たしています。しかし、テストステロンが頭部の毛乳頭や皮脂腺に存在している5αリダクターゼ還元酵素と結合するとより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換されます。
返還されたジヒドロテストステロンはさらにアンドロゲンレセプターという受容体と結合することでヘアサイクルが乱れ、髪が成長する前に抜けていき薄毛になっていきます。
AGA(男性型脱毛症)の治療にはテストステロンと5αリダクターゼ還元酵素との結合を阻害する薬も使用されます。

AGA(男性型脱毛症)とは?症状や仕組み原因を解説


アメリカのハーバード大学公衆衛生学部の研究によると、喫煙することでAGA(男性型脱毛症)の原因となるジヒドロテストステロンを増加させてしまうということが判明しています。

アメリカに興味深い研究結果があります。
ハーバード大学公衆衛生学部の調査によると、喫煙がアンドロステンジオン、テストステロンやジヒドロテストステロン(DHT)などの主要な男性ホルモンを増大させることがわかりました。

男性ホルモンを抑制する育毛研究会

研究結果によると非喫煙者に比べて喫煙者の方がジヒドロテストステロンの量が13%も増加したということが判明しています。
ジヒドロテストステロンに変化するテストステロンの量も、非喫煙者と比較して喫煙者の方が9%増加しており、これがジヒドロテストステロンの量を増加させることに繋がっていると考えることが出来ます。

血流を悪くし、頭皮や髪の健康に必要な酸素や栄養が頭全体に行き届きにくくなる

タバコが薄毛を招く理由として考えられるものの2つ目について解説していきます。
“タバコを吸うと血流が悪くなる”ことに影響を与える最大の物質はニコチンと一酸化炭素です。
まずニコチンは「脈拍を早くする」、「血管を収縮させる」、「動脈硬化を引き起こす」などの血管に対して影響を与えます。
ニコチン自体は興奮剤として働くために、摂取することで脈拍が早くなる・血管が収縮し血流が悪くなる・血圧が上がるなどの影響が起こるのです。

また、一酸化炭素はタバコが燃焼した際に発生します。
本来、人が呼吸すると赤血球中のヘモグロビンと空気中の酸素が結びつき、血液の流れに乗って全身に酸素が運ばれて生命活動をすることが出来ます。
しかし、一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンンと結合する力が高く優先的にヘモグロビンと結びつくので結果として酸素が運ばれなくなり酸欠状態になります。

タバコに含まれるニコチンや、燃焼した際に発生する一酸化炭素は血流を悪化させ、頭皮や髪に必要な栄養や酸素が頭全体に行き届かなくなってしまうのです。

肝臓の代謝機能が低下し、髪や頭皮に栄養が行き届きにくくなる

タバコが髪に悪影響だと考えられる理由3つ目が「肝臓の機能が低下する」ことです。
肝臓の働きと髪の毛の関係性を解説していきます。

肝臓の働き

肝臓には以下の働きがあります。
体に取り込まれた栄養を体が活用しやすい形に合成したり変換したりする
有害物質を解毒する

肝臓には有害物質を解毒する作用があります。
タバコにはニコチンをはじめとした様々な有害物質が含まれているため、喫煙すると肝臓はそれらの解毒に追われて栄養を合成・変換することが鈍くなります。
つまり、肝臓に負担をかけすぎると、肝臓の代謝機能そのものが低下して、摂取した栄養を使いやすくできず効率が悪くなります。

髪を育てる働きをするビタミンが失われる

タバコが薄毛の原因となる理由の最後は「ビタミンが失われる」ことです。
髪が健やかに成長していく上でビタミン類は欠かせません、以下のビタミンが髪の生育に関与しています。

  • ビタミンA 頭皮に潤いを与える
  • ビタミンB2 皮脂の過剰分泌を防いで頭皮の環境を向上する
  • ビタミンB6 髪を作る元になる
  • ビタミンB12 毛母細胞での細胞分裂を促す
  • ビタミンE 血管を拡張する
  • ビタミンC ビタミンEの吸収を助ける

喫煙によってビタミンCとビタミンB12が失われてしまいます。
ビタミンCはニコチンによって破壊されてしまい、ビタミンB12はシアン化水素と欠乏するために欠乏してしまいます。
ビタミンCにはビタミンEの吸収を助ける働きがあるため、ビタミンCが失うとビタミンEが吸収されにくくなります。
すると、結果として血管を拡張する作用を持つビタミンEが不足した状態になり、血管が収縮して血流が悪化します。
また、ビタミンB12には細胞分裂を促す働きがあるので、不足すると毛母細胞での細胞分裂が上手くいかなくなります。
毛母細胞は髪の毛を生み出す細胞なので、ビタミンB12が欠乏すると髪の毛が健康に育たなくなることに繋がります。

非喫煙者も副流煙には要注意

「自分はタバコを吸わないし、問題なし!」と安心するのはまだ早いと言えます。
周囲にタバコを吸う人が多い、ヘビースモーカーの人が多いという人は要注意です。
それは、喫煙者が吐き出した煙である副流煙の方が有害物質の濃度が高いのです。
副流煙には、主流煙と比較すると一酸化炭素は4.7倍、ニコチンは2.8倍、タールは3.4倍も含まれています。

まとめ

タバコは、血流を鈍くし頭皮だけでなく、健康にも悪影響を与えます。
薄毛を気にするならば、まず禁煙をおすすめします。
また「自分は吸わないから大丈夫」と決めるのはまだ早いと言えます。
タバコの副流煙には主流煙よりも有害物質が含まれているのです。

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